カードローン業界は、銀行も消費者金融も「即日融資可能」が当然になってますが、銀行カードローンは「即日融資停止」になるというニュースが出ています。
「即日融資停止は本当?」、「今後の影響は?」、「いつから?」、「カードローンで即日融資を受けるにはどうしたら良いのか?」など気になる話題をご紹介します。
噂の経緯をおさらい
現在のカードローンは、銀行も消費者金融も即日融資可能が当たり前になっています。そのため、大手の銀行や、消費者金融のカードローンでは、即日融資可能どころか、「最短30分」など、スピード融資を競っています。
しかし、銀行カードローンは「即日融資停止」という発表がされています。
この「即日融資停止」という情報に至る経緯を先におさらいしておきます。
2007年に貸金業法という法律に「総量規制」が定められました。
総量規制は、債務者(借入する人)保護の観点から、個人が無担保で借入できる金額を「年収の3分の1」までに制限しました。当時は、「過剰借入による自己破産件数の増加」という問題が起こっていたための対応です。
<関連記事>
しかし、総量規制は「貸金業法」という法律の一部ですが、貸金業法は、そもそも「貸金業者」を規制するための法律です。貸金業者というのは、消費者金融、信販会社、クレジットカード会社などで、銀行は含まれていません。
そのため、銀行は総量規制の対象外となりました。
当時は、「銀行は債務者保護が出来る金融機関」という認識で、規制に含める必要がないと考えられていたということもあります。しかし、その後、消費者金融のカードローンが「年収の3分の1」に制限される一方で、銀行カードローンは「制限なし」となったことから、銀行カードローンは大幅に融資残高を増加させました。つまり、消費者金融が融資できなくなった部分を、そのまま銀行カードローンが借り換えしてしまったのです。
せっかく過剰貸し付けを禁止するために総量規制の法律を作ったのに、そのまま銀行カードローンが借り換えしてしまったのでは意味がありません。
結果、総量規制ができた当時、自己破産件数が減少に向かったにも関わらず、現在は、再度増加するになりました。その原因とされるのが、「銀行カードローンの過剰貸し付け」です。
2016年9月に日弁連(日本弁護士連合会)が「銀行等による過剰貸付の防止を求める意見書」を提出しました。その中で、銀行カードローンの過剰貸し付けが自己破産件数を増加させていると指摘しました。
現在、法律上の規制強化を恐れて、銀行業界は「自主規制」を強化して、実質的に総量規制に準じる対応を取るようになっています。
<関連記事>
https://www.ozyouzumoney.online/article/453161827.html
今回の銀行カードローンの「即日融資停止」は、こういった経緯の一端として、起こった話と処置となります。
即日融資停止は本当?
大手都市銀行・大手主要銀行の銀行カードローンは「即日融資停止」となります。
但し、先に説明しておくと、銀行カードローンの「即日融資停止」は法律上の規制ではなく、これまで通り、銀行業界の「自主規制」の一環です。
法律上の規制が無いため、「全ての銀行で完全に即日融資停止」になるかどうかは不明です。「横並び」・「大手都市銀行に追随」する傾向の強い銀行業界ですから、大部分の銀行は、原則「即日融資停止」になることが推測されます。
銀行カードローンの即日融資停止は、2018年1月からの実施とされていますが、詳細な日付は公表されていません。今回の即日融資停止は、あくまでも「自主規制」の一環ですので、日時を指定するというよりは、2018年から徐々に浸透していくものと予想されます。
即日融資停止の方法は?
即日融資停止は「法律で禁止」されるものではありません。銀行も「即日融資を禁止」すると言っている訳ではありません。
反社会的勢力への融資が行われないようなシステムを導入すると公表しているにすぎず、結果的に即日融資停止となります。
(以下詳細)
「反社会的勢力への融資を防止するために、新規融資の申込を受けた際には、預金保険機構を通じて警察庁のデータベースに接続し、反社会的勢力に関係がないかを確認する仕組み」を取り入れます。
つまり、銀行カードローンの融資審査に時間がかかることになるので、結果的に、「即日融資停止」となるという発表です。
押さえておくべきポイントは以下でしょう。
①即日融資停止を明言している訳ではない(現時点のシステムでは出来ないかも?という程度)
②あくまで自主規制
③反社勢力への融資を厳しくするのが目的(という建前)であり、即日融資停止を目的にしている訳ではない
即日融資の否を認めるような発言は無く、さらに「即日融資停止」を約束することもなく、取り合えず、当面「即日融資停止」なる状況を導入したというのが正しい見方と思われます。
これからどうなるの?
以上を踏まえると、将来的に「即日融資停止」を解除するという方向性も十分に残しているようです。
警視庁と連携するシステムが即日対応できるようになれば簡単ですよね。
しかしながら、当面は、大手都市銀行のカードローンを中心に、「即日融資停止」は避けられません。明言するかどうかは別として、今回の「即日融資停止」の背景に、銀行カードローンへの批判の高まりがあったことは、やはり事実でしょう。
銀行への批判を鎮静化させるために、「自主規制強化」、「過剰貸し付け防止」に、銀行業界は行動しているという姿勢を示したものと思われます。
「銀行業界」、「全銀協」といった話は、通常、「大手都市銀行・主要銀行の首脳間で決められる業界の合意」です。大手銀行は、自分達で決めた合意を守らない訳にいきません。
「銀行カードローンへの批判」が鎮静化するまでは、当面静かに待つというところでしょう。
銀行全体が禁止?
前述の通り、大手都市銀行・主要銀行のカードローン(都市銀行など)は、「即日融資停止」となっています。そう言えば、テレビコマーシャルでも、「即日融資」をうたう銀行カードローンは減ったように感じます(2018年12月現在)。
しかし、こういった銀行業界の「自主規制」は全ての銀行が同意・同調するわけでもありません。基本的には、大手都市銀行を中心として、主要銀行と言われる銀行間のみの合意です。
新興銀行や地方銀行のなかには、「即日融資可能」を続ける銀行も出てくると思われます。実際、地方銀行の一部では変わらず即日融資を行っている銀行もあるようです。
<関連記事>
https://www.ozyouzumoney.online/article/tigincardloan.html
審査にかかる時間は?
もう1つ気になるのは、即日融資停止の自主規制導入後、銀行カードローンで借入できる時間でしょう。
現時点では、まだ明確ではありませんが、最短翌日~2週間程度と言われています。現在のシステムで、いくら警視庁のデータベースに照会をかけると言っても、それ程時間がかかるとは思えません。
即日融資停止を開始してから、銀行カードローンに対する申込状況を確認しながら、審査結果に対する回答時間は調整されていくものと考えられます。ただ、「即日融資停止」導入当初は少し長め、徐々に短縮という調整になると考えられます。
2018年度以降の状況から、銀行カードローンに関する審査状況は追って判明していくでしょう。
消費者金融への影響は?
即日融資停止は、あくまで「批判が強まる」銀行カードローンの自主規制です。
法律上の規制でもなければ、消費者金融業界に対する批判がある訳でもありません。
そのうえ、消費者金融カードローンを含めて「即日融資停止」を導入すると、消費者の利便性が低下します。消費者が即日借入するための手段が無くなってしまいます。これでは「本当に必要な資金需要」にすら対応できなくなってしまいます。
そのため、消費者金融のカードローンは、引き続き、即日借入が可能です。
2018年以降、即日借入が必要な時は、消費者金融カードローンで借入するという方向性が出来上がるものと予想されます。
<関連記事>
https://www.ozyouzumoney.online/article/10000002.html
https://www.ozyouzumoney.online/article/promise-2.html
☆土日でも借入可能
☆24時間申込受付
☆三菱UFJフィナンシャル・グループ
*おすすめ度は当社独自評価による
借入可能額(最大) | 800万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 3.0%~18.0%(実質年率) |
所要時間 | 審査は最短30分、最短即日借入も可能 |
その他優遇など | 最大30日間金利0円 |
法人向け融資も停止?
即日融資停止は、あくまでも銀行カードローンを利用する「個人」向けの自主規制です。
法人、及び、事業性資金を借入する個人事業主には関係ありません。
但し、そもそも論ではありますが、銀行の事業性資金融資に、新規取引で、即日融資可能なものは、無いと言って良いでしょう。
<即日資金調達可能>
https://www.ozyouzumoney.online/article/factoriing3.html
貸出制限も進行中
銀行カードローンの即日融資停止と同時に公表された情報も確認しておきましょう。「全銀協は銀行自ら貸し付けを自粛する新たな対策を講じる」と発表しています。
<発表内容>
・債務者やその家族の申告があれば、銀行が融資を制限する
・加盟行の融資残高を毎月公表する
・消費生活相談員などのカウンセラーから返済方法などの助言を受けられる窓口も設ける。
家族からの申し出で融資額を制限するという内容も含まれていますが、こちらの影響は、あまり大きくないと思われます。
銀行カードローンを利用する方の多くは、家族にそのことを話していなかったり、希望に応じての制限であり、希望しない方を制限するものではありません。
即日融資を利用する方法
2020年現在、カードローンで即日融資を受けるために有効なのは消費者金融のカードローンを利用することです。
前述の通り、大手銀行を中心として即日融資は停止されています。
地方銀行カードローンのなかには即日借入が可能なものもあると思われますが、急いで借入が必要な時に銀行カードローンは対応が難しいのが正直なところです。
即日融資に利用できる消費者金融のカードローンをご紹介します。
アコム
アコムは大手銀行である三菱UFJ銀行などが傘下にある「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の消費者金融です。
そのため、「消費者金融からの借入は不安」、「消費者金融は怖くない?」と考えられている方でも、安心して利用できます。
さらに、アコムでは申込から審査回答までが最短30分というスピード審査が可能です。そのため、即日借入できる可能性が非常に高いのも特徴です。
☆土日でも借入可能
☆24時間申込受付
☆三菱UFJフィナンシャル・グループ
*おすすめ度は当社独自評価による
借入可能額(最大) | 800万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 3.0%~18.0%(実質年率) |
所要時間 | 審査は最短30分、最短即日借入も可能 |
その他優遇など | 最大30日間金利0円 |
プロミス
プロミスは三井住友銀行グループの消費者金融です。アコム同様に大手銀行グループの消費者金融ですので、安心してご利用できます。
さらに、プロミスでは、初めてプロミスを利用する方を対象として最大30日間の無利息サービスが利用できます。
プロミスの30日間無利息サービスは、初めて借入を利用する日から30日間ですので、無駄なくサービスを利用できるのが特徴です(一般的なカードローンは契約日から30日間となります)
☆WEB申込なら来店不要で申込完結
☆郵送物不要、WEB完結で誰にも知られず申込可能
☆24時間申込可能
☆2020年オリコン ノンバンクカードローン部門第1位
借入可能額(最大) | 500万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 4.5%~17.8%(実質年率) |
所要時間 | 最短即日 |
その他優遇など | 30日間利息0円(初回利用日から30日) |
また、即日借入にはこだわらないので、少しでも借入金利を低く抑えて、お得に借入したいという方には、ネット銀行系列のカードローンがおすすめです。
SMBCモビットのカードローン
職場や自宅への電話連絡が嫌な方には「SMBCモビット」がおすすめです。
SMBCモビットのカードローンも「最短で即日借りれるカードローン」です。SMBCモビットはSMBCグループの消費者金融です。
SMBCモビットには「WEB完結申込」という申込制度が用意されています。
WEB完結申込を利用すると、職場や自宅への「電話連絡なし」、郵送書類なしでカードローンの借入申込ができます。そのため、職場や家族にばれずに借入申込したいという方にも利用しやすいカードローンとなっています。
なお、モビットのWEB完結申込を利用するには以下2つの要件を満たす必要があります。
- 三井住友銀行、もしくは三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行のいずれかの口座を保有している
- 健康保険証を保有している
まとめ
大手都市銀行を中心として、当面は、銀行カードローンの即日融資停止は避けられないところでしょう。
そもそも、銀行カードローンは審査基準も厳しく、即日融資が受けやすかったという訳でもありません。
むしろ、「即日融資可能」を宣伝文句とした、過剰な広告や、過大な借入を制限するための対応とも言えるでしょう。
しかし、これまで通り、消費者金融のカードローンでは即日融資は可能です。
資金を急いで借りたいという方は、消費者金融を利用することで、引き続き借入も可能です。