TVやCMなどで「おまとめローン」という言葉を耳にしたことがあるという方も多いでしょう。
しかし、おまとめローンの詳細や利用方法が解らないという方や、おまとめローンに申込したけど、審査に落ちてしまったという方もいるでしょう。そこで今回は、おまとめローンの概要から、絶対に審査に通るおまとめローンがあるのか、審査の準備方法などを解説します。
そもそもおまとめローンって?
まずは、おまとめローンがどういったものなのかお話ししていきましょう。
ローン会社によっては、「借り換えローン」や「とりまとめローン」、「一本化ローン」などと表記されていることがありますが、「おまとめローン」と同じものになります。
「おまとめローン」は、消費者金融や銀行などからカードローンやキャッシングなどで借入れをし、多重債務者になってしまった人に対し、一つにまとめることで、毎月の返済額を減らし無理のない返済をしていくことを目的とするローンです。
「おまとめローン」の審査に通ると、そのローン会社が他の借入れを代理返済し、借金を1本化してくれます。例えば、3社からカードローンで借入をしていた場合、毎月の返済は3社それぞれに行うことになりますよね。そこで「おまとめローン」を利用することで、返済先は新たにおまとめローンを借入する1社だけになり、毎月の返済額を減らすことができます。
また、1社におまとめすることによって、諸届や、返済の相談など、日々の手続きややりとりの手間を省くこともできます。
おまとめローンのメリット
ここまでのお話しで、多重債務に苦しんでいる方から見れば、メリットは明確ですよね。
おまとめローンのメリットは次の3つのようになります。
・返済日は月1回になる
・借入れがまとめられることで、金利が下がる可能性がある
・信用情報の借入れ先が1件になるので、クレジットカードなどの審査に通る希望が出る
前項で返済日は月1回になるというお話しはしました。メリットとして注目してほしいのが、金利が下がる点と、他の審査に通る可能性が出てくるという点です。
おまとめローンは金利が下がる?
一般的に、大手消費者金融であれば、4.0%~18.0%程度の金利であることがほどんどです。そして、実際に借入れの審査をして掲示される金利としては、18.0%前後であることが多いのではないでしょうか。
カードローン審査では、初めて利用される方には上限金利が提示されることが多く、利用を継続していくなかで徐々に金利が下がるのです。消費者金融などで借入れをした場合、金利は収入と借入れ額などに応じて決められます。そのため、収入は変わらないとしても「おまとめローン」を利用することによって、他社との借入れ額が合算されるため、その結果金利に影響する借入額が増え、金利が下がる可能性があります。
ただし、おまとめ後の借入れ額などによっては、金利は変わらないということもあるので覚えておきましょう。
他の審査に通りやすくなる
複数社から借入れをしている人の悩みには、クレジットカードなどの審査に通りにくいという声も多くあります。カードローンの審査同様に、クレジットカードの審査でも他社からの借入れ額や借入れ件数は審査に大きく影響しているため、審査に通りにくい傾向があるのです。
しかし、「おまとめローン」を利用すると借入れ先は1件だけになります。借入れ件数が減ることになるので、以前に比べて審査に通りやすくなる可能性があるのです。
おまとめローンのデメリット
「おまとめローン」のメリットが大きく、ついデメリットに目を背けてしまいがちですが、きちんとデメリットを把握することは大切です。
「おまとめローン」のデメリットは、次の4つになります。
・審査が厳しめ
・追加の借入が難しい
・場合によっては金利が変わらない
・元金が減るわけではない
場合によって、金利が変わらないという点は先にふれましたが、重要なのは借入れ総額が減るわけではないという点です。詳しく解説していきます。
元金は減らない
おまとめローンを利用したからと言って、当然ではありますが借入れをした総額が減るわけではありません。毎月の返済先(借入先)が減ることによって、必然的に月の返済額も減るということになります。また、おまとめローンの利用と同時に、借入期間を延長して、月額の返済額を減らす方も多くいます。
毎月の返済額が減るということは、それだけ借入れ総額が減るのが遅くなるということになり、返済期間も長期化することがあるので注意してください。
おまとめローンは利用時点で元金が減るわけではありません。また、月々の返済額の設定方法によっては、元金の減り方が遅くなる可能性もあります。一方、カードローンを解約することで、新規の借入は抑制されますので、返済に集中することになりますので、借入が増えなくなることで返済が進むという効果は期待できます。
追加の借入が難しい
おまとめローンを利用することによって、契約していたカードローンは返済、解約され、おまとめローンに集約されることになります。
おまとめローンは複数借入を集約して、返済するための借入です。そのため、カードローンのように借入、返済を反復しておこなうことはできません。最初に借入すると、その後は返済していくだけになります。
あらたに借入をしたいと思う場合、あらためてカードローンに申込・契約するなどの手続きが必要になります。もし、おまとめローンの借入額が総量規制で定める上限(年収の3分の1)を超えているのであれば、審査に通る可能性は極めて低くなるでしょう。
おまとめローンを利用した結果、新規の借入が難しくなるという点は理解しておきましょう。
おまとめローンは審査に通る?
「おまとめローン」のデメリットでもふれた、審査についてお話ししましょう。おまとめローンには、絶対に審査に通るおまとめローンがあるのでしょうか?
「おまとめローン」は、多重債務者にとっていわば救世主とも言えます。
しかし、ローン会社からすると、返済に対しての貸し倒れのリスクが高まるものです。
例えば、10万円の借金であれば返済にさほど困らないだろうと判断できるものの、まとめたことによって、そのローン会社が引き受ける借金の金額が高くなります。つまり、万が一貸し倒れしたとしても、10万円の損傷で済んだものが、「おまとめローン」によって損失が大きくなるというリスクがあるのです。
また、おまとめローンの利用を考えるに至る方の多くは、既に借金返済に苦しんでいて、返済が厳しくなっています。つまり、このままだと延滞して、払えなくなってしまう可能性の高い方であり、「延滞予備軍」とも言えます。
延滞になる可能性の高い方に、通常のカードローンより大きな金額を融資することになるのが「おまとめローン」の特徴であり、ローン会社にとっての大きなリスクです。そのため、一般的にカードローンの審査を受ける場合よりも審査が厳しい傾向にあると覚えておきましょう。
「おまとめローン」は必ず審査に通るとはいえないのです。
つまり、絶対に審査に通る「おまとめローン」はありません。
しかし、審査のポイントを理解して、しっかりと準備して対応すれば、おまとめローンの審査に通る可能性は高くなります。以降では、おまとめローンの審査について解説します。
審査のポイントとは?
では、「おまとめローン」の審査のポイントはどこにあるのでしょうか。
「おまとめローン」の審査のポイントは、カードローンの審査とあまり変わりません。しかし、先にお話ししたように、ローン会社としてもリスクを抱えるため、審査基準は厳しい傾向にあります。
中でも注目してほしいのが、
・返済の遅延などの有無
・借入件数
・勤続年数
の3つになります。
「おまとめローン」の特徴として、返済期間が長期化することがあり、今までの返済の仕方などはとても重要視されます。今までの2回ほど返済が遅れたという履歴があるだけで、審査に落ちたという声もあるほどです。
また、借入れ件数も重要で、あまりに多くのローンを利用している状態では、返済の能力やお金の管理能力といったことも疑う要素になります。
勤続年数は、返済の源である収入の安定性を判断します。たとえ今収入が高くても、仕事をやめられては、収入がなくなり返済が滞る可能性も考えられるでしょう。そのため、勤続年数を見て、安定して働き、収入を得ることができるのかどうか判断します。
審査に通りやすいおまとめローン
絶対に審査に通るおまとめローンはありませんが、審査に通りやすいおまとめローンならあります。
まず、新しく「おまとめローン」を探す前に、今まで利用していたローン会社の「おまとめローン」を検討してみましょう。利用していたローン会社であれば、あなたの返済歴なども確認できますし、実績としても信用しやすいので、審査に通りやすい傾向にあります。
もし、今まで利用していたカードローンとは別の会社を選ぶ場合は、
・金利が高めの「おまとめローン」を選ぶ
・「おまとめローン」を積極的に提供している会社を選ぶ
といった2つのポイントを覚えておきましょう。そこで、審査に通りやすい「おまとめローン」をご紹介します。
プロミス
プロミスの「おまとめローン」の簡単な概要は次のようになります。
▼プロミスのおまとめローン概要
融資可能額 | 300万円 |
金利 | 6.3%~17.8% |
返済期間 | 最高10年 |
おまとめ対象 | 他社からの借入れ(消費者金融・クレジットカードなど無担保ローン) |
プロミスの「おまとめローン」の特徴としては、通常のカードローンの金利に比べて、最高金利は低く抑えられています。しかし、おまとめローンの中ではやや高めです。
金利が低ければ低いほど、ローン会社の利益は減ります。そのため、貸し倒れをできるだけ防ぐため、審査基準は高くなるケースが多いです。審査に不安を感じ、できるだけ審査に通りやすいものをという方は、プロミスがおすすめです。
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借入可能額(最大) | 500万円 |
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適用金利・手数料など | 4.5%~17.8%(実質年率) |
所要時間 | 最短即日 |
その他優遇など | 30日間利息0円(初回利用日から30日) |
アイフル
アイフルの「おまとめローン」は「おまとめMAX」となります。
▼アイフルのおまとめローン概要
融資可能額 | 800万円 |
金利 | 3.0%~17.5% |
返済期間 | 最高10年 |
おまとめ対象 | 他社からの借入れ (銀行・消費者金融・クレジットカードなど無担保ローン) |
他の消費者金融に比べて、融資可能額が800万円と最高額のアイフルは、下限金利も一番低く3.0%になります。
「おまとめMAX」は、「貸金業法に基づく返済計画支援おまとめローン」とされ、返済専用の「おまとめローン」です。「おまとめローン」から借入れすることができないので覚えておきましょう。また、アイフルは独自の審査基準を持っています。銀行系おまとめローンや、他の消費者金融系のおまとめローンの審査が難しいとしても、アイフルなら審査通過するということはよくあります。300万円を超える借入れ総額になる方は、アイフルを検討してみましょう。
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借入可能額(最大) | 800万円 |
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適用金利・手数料など | 3.0%~18.0%(実質年率) |
所要時間 | 審査・融資まで最短25分 |
その他優遇など | 最大30日間利息0円 |
中央リテール
中央リテールは一般にはそれほど知名度が高くありませんが、中堅消費者金融として、おまとめローンに特化していることを特徴とする貸金業者です。
もちろん、正規の貸金業免許を得ている会社ですので、安心して利用することができます。さらに、老舗の消費者金融という点が信頼につながるポイントとして重要です。中央リテールはおまとめローン特化で事業を行っていることもあり、比較的審査に通りやすく、金利が低めであることも特徴です。
比較的審査に通りやすいおまとめローンとして中央リテールはおすすめです。
▼中央リテールのおまとめローン概要
融資可能額 | 500万円(無担保の場合) |
金利 | 10.95%~13.0%(無担保の場合) |
返済期間 | 最高10年 |
おまとめ対象 | 貸金業(消費者金融、クレジットカード、信販会社など)の借入 |
金利の上限は13.0%です。
この金利水準はおまとめローン業界でもトップクラスの低さであり、おまとめによって金利の低下、支払い額の減少が期待できます。
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借入可能額(最大) | 500万円 |
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適用金利・手数料など | 10.95%~13.0%(実質年率) |
所要時間 | 審査まで2時間、融資実行まで最短1日 |
ユーファイナンス
最後におすすめするのが「ユーファイナンス」です。
ユーファイナンスも知名度は高くありませんが、正規の貸金業免許をもった消費者金融です。
ユーファイナンスもプロミスや、アイフルといった大手消費者金融に比べると、審査に通りやすく、利用しやすいのが特徴です。さらに、最大のおまとめ可能額も700万円までと金額規模が大きいのが特徴です。
▼ユーファイナンスのおまとめローン概要
融資可能額 | 700万円(無担保の場合) |
金利 | 7.3%~15.0%(無担保の場合) |
返済期間 | 最高10年 |
おまとめ対象 | 貸金業(消費者金融、クレジットカード、信販会社など)の借入 |
申込はこちら
おまとめのユーファイナンス |
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まとめ
いかがでしたか。今回は、「おまとめローン」の概要からメリット、おすすめのおまとめローンなどをご紹介しました。
「おまとめローン」には、
・複数社の借入れをまとめて、毎月の返済額を減らし生活を楽にしてくれる
・返済を目的としたローンなので、借入れすることができない
・「おまとめローン」にも審査があり、絶対に通過するわけではない
といった特徴があります。
「おまとめローン」は複数社から借入れをして生活が苦しいという人には、救世主になるものです。毎月の返済額に苦しんでいる人は、「おまとめローン」を検討してみてはいかがでしょうか。