現在、都会では交通機関が発達しており、電車を使った移動も大変便利になりました。
しかし、「うちは田舎だから」「家族と頻繁に出掛るから」と車が必要という方もまだまだ多いでしょう。
車を購入する際は、現金一括で買うだけでなく、マイカーローンを利用する方法もあります。
マイカーローンは金融機関によってプラン内容が様々ですので、借入先選びを慎重に行わないと支払う金額に大きく差が出てしまう可能性もあります。
今回は、マイカーローンを利用する際の注意点やポイント、利用方法を詳しくご紹介します。
マイカーローンとは?
マイカーローンとは、車を購入する際に、銀行やJAなどの金融機関が購入金額の貸し付けを行うことを言います。
つまりお金を借りるということです。借金をするので当然利息が発生します。
金融機関によって異なりますが、年に数パーセント利息が発生。3年、5年など、契約時に決めた返済期間で借入金額を返済していきます。
マイカーローンのメリット
マイカーローンの大きなメリットは、まとまったお金が用意できなくてもすぐに車が購入できる点です。
一般の人であれば大きな買い物をする場合、一括で買うとなるとお金を用意するのに多くの時間を費やします。
しかしマイカーローンでは、ローンを組むことですぐに希望の車が購入できるのです。毎月コツコツ貯金をするのが苦手という方や、急に車が必要になった時にとても役立ちます。
マイカーローンのデメリット
本体価格とは別で利息分を多めに払わなければいけないのがマイカーローンのデメリットです。
マイカーローンに限らずカードローンや銀行ローンには、プランに応じて金利が設けられています。
例えば、200万円の車を5年ローンで金利4%、ボーナス払いなしで支払いをする場合、月々の支払額36,833円、利息209,980円、合計円2,209,980。約21万円余分に支払うことになります。
支払期間が短ければ短いほど利息は少なく済みますが、余分に払うことには変わりありません。
利息を少なくするには、頭金を多く入れる、ボーナス払いで多く支払うなどする必要があります。
2つ目は、返済期間中に事故などで車が紛失してしまった場合にローンだけが残ってしまう点です。
事故などで、車を失った場合、ローンの返済義務は購入者にあるため、残りのローンの返済を続けなければいけません。
一括で返済するか分割で返済するかはローンの種類によって異なります。
ディーラーローンとの違いは?
自動車ローンには大きく分けてマイカーローンとディーラーローンの2種類があります。
マイカーローンが金融機関から貸し付けを行うのに対し、ディーラーローンは、ディーラーの提携しているローン会社から貸し付けを行います。
ディーラーローンは、ディーラーが提携しているローン会社から貸し付けを行うため手続きが簡単です。
それに対しマイカーローンは、平日に銀行などの金融機関に出向いて手続きをしなければいけません。
しかし、マイカーローンと比べ金利が高いというデメリットがあります。
マイカーローンが金利約1.5~2.5%に対し、ディーラーローンは3%前後ともなり、より多くの利息を支払うことになります。
マイカーローンの借入までの流れ
マイカーローンの契約までの流れは金融機関によって異なります。
現在ではWEBで完結できる金融機関も増えているので平日休みがない方は、ぜひWEB申込を活用しましょう。
一般的に、借り入れまでの流れは以下通りです。
仮審査
インターネットから申込を行うと、最初に仮審査を行います。審査結果は最短で翌日程度となり、審査結果はメールで届きます。
本審査
仮審査通過後、本審査に必要な書類を提出します。スマートフォンなどで撮影した写真を専用サイトでアップロードするものも増えています。提出書類は、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類と健康保険証、購入する車の見積もり書、源泉徴収票といった書類になります。
契約
本審査通過後、窓口にて契約手続きを行います。中にはWEBや郵送での契約手続きができる金融機関もあります。
マイカーローンの借り入れ
借入金額が指定口座に入金されます。銀行では融資資金の使途を限定しているため、入金後すぐに車の購入先に振込手続きが行われます。
マイカーローン選びの5つのポイント
金融機関が多数ある中で、「どれを選んで良いか分からない」という方が多いのではないでしょうか?金融機関によってプラン内容は様々です。マイカーローンを選ぶ際の5つのポイントをご紹介します。
金利
金利は会社によって異なります。当然ですが金利が低ければ低いほど利息は少なく済みます。金利が低いに越したことはないですが、その分、金利が低い金融機関の審査は通りにくいということがあります。
雇用形態がパートやアルバイト、勤続年数1年未満など、収入が安定していなければ、審査に通る可能性は低くなります。収入が安定している方はなるべく金利の低い金融機関を選びましょう。
金利のタイプ
金利には、固定金利と変動金利があります。
固定金利は、金利が固定されているため、利息が計算しやすく、返済計画を明確に立てることができます。
しかし、金利は高めに設定されていることが多いです。
それに対し変動金利は、市場の変化によって金利が変動するため、利息が変わり、月々の返済額が変わることがあります。
繰り上げ返済ができるかどうか
金融機関によって、繰り上げ返済ができるかどうかが違います。
1ヶ月分多くは払って、少しでも返済期間を短くしたい方は、繰り上げ返済が可能かどうかあらかじめ確認しておきましょう。
マイカーローンに含まれる範囲
基本的にマイカーローンの対象は車両代金ですが、ローンによってはオプション代金や車検費用も含まれる場合があります。
ローンに含まれる範囲をあらかじめ確認して返済計画を立てるようにしましょう。
保証料があるかどうか
金融機関には利息とは別に保証料を支払わなければいけない場合があります。
金利とは別に1~2%の保証料が発生する際は、支払う合計金額が変わってくるので注意しましょう。
支払い年数の選び方
マイカーローンを組む際に、多くの方が悩むのが支払い年数です。
年数が少ない方が利息も少なく済むといって、支払い年数を少なくしても、月々の返済額が高すぎて家計を圧迫してしまう可能性もあります。
かといって支払い年数が長すぎても良くありません。
120回払いとなると、期間は10年です。10年も同じ車に乗り続けなければいけないことになります。
10年間乗り続けるのは、故障のリスクや走行距離もあるのでなかなか現実的ではありませんね。
理想の支払期間は大体3~5年です。なるべく月々の支払いを抑えたい人は5年がおすすめ。
少しまとまったお金がある人は頭金を入れて支払期間を3年にするのも良いでしょう。
会社のボーナスが出る方は、ボーナス月に普段より多く支払うボーナス払いも活用して支払期間を短くするのもおすすめです。
なるべく家計を圧迫しないよう、返済期間は自分自身にあった期間に設定するようにしましょう。
残価クレジットローンとは?
最近では、マイカーローンを借入する時に残価クレジットローン(もしくは残価設定型ローンなど)という支払方法が増えてきました。
残価クレジットローンとは、ローン終了時の車の予定価格(残価)をあらかじめ設定し、それ以外の金額をローン期間中に返済していく方法です。
例えば、300万円の車を残価クレジットローンで購入するとします。その車の5年後の価格が70万円と決まりました。
その場合、5年間で支払う金額は230万円なので、普通のローンと比べ月々の返済額を抑えることができます。
しかし、マイカーローンを支払い終えた5年後はまだ70万円の支払い義務があり返済しなければいけません。
これを残価清算といいます。残価清算の方法は2つあります。
まず1つ目は、現金で返済する方法です。70万円を現金で返済して、所有者の名義を自分に変更することができます。つまり、車をローン会社から自分のものにします。
2つ目は、車を返却する方法です。車を手放すことで残価を清算することができます。もう車が必要なければ、車をローン会社に返却して終わりにしても良いですし、車が必要なら、新しい車に乗り換えて新たにマイカーローンを組むのも良いでしょう。
残価クレジットローンは、月々の返済額をできるだけ抑えたい人にぴったりの支払い方法です。できるだけ返済負担を抑えて、手軽に車を購入したい方には残価クレジットローンが役に立ちます。
ただし、残価クレジットローンには走行距離に制限がかかっているものもあるので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
まとめ
以上、マイカーローンの利用方法をご紹介しました。
マイカーローンは借入先によって金利はもちろん、契約方法など様々です。マイカーローンを利用する際は、プラン内容を確認した上でしっかりと返済計画を立てることが大切です。
いろいろなプランがある中でしっかりと比較して検討し、自分にとってピッタリなマイカーローンを選びましょう。