カードローンやクレジットカード利用で、返済が遅れたり、返済できない状態になったりすると、「ブラックリストに載る」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。
さらに、「ブラックリストに載る」とその後にクレジットカードが作れなくなったり、ローンを組めなくなったりという悪い話を耳にしたことがある方もいるでしょう。「ブラックリストに載る」というのは、正式には異動情報(事故情報)が登録されることを意味します。
今回は、どんな時に異動情報(事故情報)が登録されるのか?登録されるとどうなるのか?など、気になることを詳しく説明します。
異動情報(事故情報)に登録されるとは?
そもそも、異動情報(事故情報)に登録されるとは、信用情報機関に金融事故の記録が登録されることを指します。金融事故というのは、借入に対する延滞や、支払い不能、自己破産など、借入人の返済状況に重大な問題が生じている情報のことです。
また、信用情報機関とは、銀行や消費者金融などの金融会社や保証会社、信販会社などの会社が加盟しており、加盟した会社から登録される消費者の信用情報を管理・提供する組織です。
信用情報機関は金融機関から提供された情報をもとに、各個人ごとの「個人信用情報」を作成し、金融機関からの要請に応じて提供します。そして、提供を受けた金融機関は個人信用情報を主に融資審査jに使用します。個人信用情報は前述のような異動情報だけでなく、金融機関からの借入額や、借入件数、借入時期なども掲載されているため、個人ごとの全体的な借入の利用状況が把握できる資料となります。
加盟会社から登録される信用情報を他の加盟会社に提供されることで、金融機関が適正な審査を行って、不用意に過剰な融資とならないようにするなど、健全な信用取引を行う手助けを行っています。信用情報機関に登録されている消費者個人の信用力に応じて信販会社や金融機関がクレジットカードやカードローンなどのサービスを提供することができます。
具体例で個人信用情報について確認してみましょう。
例えば、X氏がクレジットカード会社Aでお金を借りたとします。
しかし、返済日になっても支払いできずに数か月返済を滞納しています。
こうなると、会社AはX氏にお金を貸しても返してくれない=信用がないという報告を信用情報機関に行います。
信用情報機関には、X氏には返済能力がなく、お金を信用して貸すことができないという記録が残ります。この記録を、異動情報と言います。また、異動情報は金融事故情報とも言われています。
新規借入が出来なくなる
個人信用情報に異動情報(金融事故情報)が登録されているのは信用力が無いことを示しますので、この状態では新規の借入や、クレジットカードの作成などが出来なくなります。
個人信用情報は信用情報機関を通じて、様々な金融機関に情報が提供されます。もちろん、カードローン利用者が、直接延滞などを行った金融機関だけでなく、これまで取引を行ったことの無い金融機関に対しても提供されます。そのため、今まで利用したことがなく、初めて相談する金融機関であっても、異動情報が登録されてしまうと審査に通らなくなってしまいます。
なお、異動情報が記載されている人のことを「ブラックリスト」とも呼びます。ブラックリストとは、異動情報の性質上、審査に通らなくなって、借入が出来なくなってしまっている状態を指す言葉です。
カードローンで異動情報(事故情報)に登録される理由
カードローンを利用して異動情報(事故情報)が登録されるのは、大きく3つの理由があります。
返済日を過ぎて入金(延滞)
カードローンで借り入れの返済期日が1~2か月以上遅れると、信用情報機関に返済遅延の情報が送られ「異動(金融事故)」として登録されます。逆に考えれば、期日を少し過ぎてしまっても、すぐにお金を支払えば異動情報(事故情報)として登録されることはあまりありません。
異動情報が登録されると新規借入が出来なくなるなど、影響が大きいため、金融機関としても信用情報機関に対する報告は慎重に行っています。数日程度の延滞の場合、ミスや誤解による入金忘れなどもあるため、この程度だと信用力に問題は無いものとして、報告されないことが多いのです。
自己破産などの債務整理
債務整理というのは、直接交渉や裁判所を通じて、借り入れ金額の減額もしくは免除を行うことです。債務整理を行うきっかけは色々ですが、共通して、現状の返済が難しくなってしまっているということがあげられます。つまり、借入当時に比べて、信用状況が悪化していると言えます。
債務整理によって金利や元本が減額されてしまうと、お金を貸している金融機関や信販会社にとっては不利益となるので、異動情報(事故情報)として記録されてしまいます。
代位弁済が行われた
カードローン、キャッシング、住宅ローンの返済などが行えない状態が続くと、保証会社が本人に代わって支払いを行います。これを代位弁済(代弁)と呼びます。
保証会社が代弁することで、カードローンの借入人は、それ以降、当初の借入先である銀行や消費者金融ではなく、保証会社に対して返済を行うように代わります。代弁は借入人の完全な信用悪化になりますので、こちらも異動情報(事故情報)として登録されます。
なお、本来の異動情報ではないのですが、ブラックリストに近い状態として、申込ブラックと呼ばれるものもあります。申込ブラックとは複数のクレジットカードや、カードローンに同時に申込をした場合に起こりうる状態です。
短期間に借入申込を複数行うと、それぞれの金融機関が個人信用情報を照会します。このとき、個人信用情報には、照会された履歴が残ります。照会履歴があるだけであれば、必ずしも審査に落ちたことを示しませんし、異動情報とは別のものです。
しかし、多数の照会履歴が残っていると、次に個人信用情報を見た金融機関は、良くない要因があって、審査に落ち続けている人なのだろうと推測してしまいます。そのため、理由が不明であっても、審査に通さなくなってしまうのです。
申込を多数行ったことで、ブラックリストのような状況になってしまっているということで、このような照会履歴が増えて審査に通らなくなっている状況を申込ブラックと呼ばれています。
異動情報(事故情報)を回復させる方法
異動情報が登録されていては新規の借入やクレジットカードを作ることができません。そのため、個人信用情報に異動情報が載ってしまった方は、なんとか異動情報を抹消してもらえないかと考える方も多くいます。
しかし、残念ながら、一度登録されてしまった異動情報をすぐに消す方法はありません。
一旦、信用情報機関に登録されてしまった異動情報(事故情報)が消えるには、異動情報(事故情報)の登録事由ごとに定められた規定の期間が経過する必要があります。
例えば、遅れていた返済が完済した場合や自己破産などの債務整理を行った場合は、完済から5~7年程度と言われています。登録される信用情報機関によっても年数は異なりますが、おおよそ5~7年は登録が消えず、新規の借入もできなくなってしまいます。
▼異動情報(事故情報)の登録期間
なお、個人信用情報の照会履歴が残るのは6ケ月間です。そのため、申込ブラックに陥ってしまっていると感じた場合には、それ以降の申込を一旦停止し、6ヶ月以上経過するのを待つのが良いでしょう。
一度登録されてしまった異動情報(事故情報)は登録期間が過ぎるのを待つほかないと言いましたが例外もあります。手違いで誤った信用情報が登録されてしまっている場合、信用情報機関に情報を登録申請した金融機関や信販会社に連絡をして、情報の訂正や削除を申し込むことはできます。稀なケースですが、他人の異動情報が誤って登録されてしまうということもあります。
親の異動情報(事故情報)は子どもに影響するか?
両親が亡くなった場合などに起こるのは、相続の問題です。兄弟間や親子間で諍いが起こることもよく聞く話です。親の財産を相続する場合は、プラスの財産も相続することになりますが、借金や負債などのマイナスの財産も引き継ぐことになります。
そのため、親の信用情報に異動情報がある場合、相続することで、親の異動情報も承継してしまうのではないかと不安に感じる方もいるようです。しかし、こういった異動情報の相続は心配する必要がありません。
信用情報機関では、家族単位で情報を登録しているわけではなく、個別に情報を登録しています。そのため、親の信用情報が子どもの信用情報に影響を与えることはありません。
反対も同じで、子どもの信用情報が親の信用情報に影響されることもありません。
自分の信用情報は確認できる
信用情報機関というのは、1つだけではありません。CIC(株式会社シー・アイ・シー)、JICC(株式会社日本信用情報機関)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)と3つの機関があります。それぞれの信用情報機関の間でも信用情報は共有されているので、1つの信用情報機関に異動情報(事故情報)が登録されていると、他の信用情報機関に加盟しているカードローン会社から借り入れをしようとしても、審査で落ちてしまいます。
過去にクレジットカードやカードローンなどで延滞してしまったことがあるなど、異動情報の登録に不安がある方は、ご自身の個人信用情報を確認してみるのが良いでしょう。本人であれば、ご自身の個人信用情報を開示してもらうことができます。
運転免許証などの本人確認資料を準備したうえで、それぞれの信用情報機関に問い合わせ、個人の信用情報を問い合わせることが可能です。個人情報開示請求の方法は4種類あります。
・窓口で直接請求
・郵送で開示請求
・ネットで開示請求
・電話で開示請求
※KSC(全国銀行個人信用情報センター)のみ、郵送方法だけになります。
カードローンで異動情報(事故情報)登録を防ぐ方法
カードローンで異動情報(事故情報)が登録されない唯一の方法は、借り入れたお金を返済期日までに延滞することなく完済することです。また、毎月の約定弁済日に遅れてしまう場合には、カードローンを利用している銀行や消費者金融に連絡することを忘れないようにしましょう。
入金指定日に返済が遅れ、連絡もない不誠実な借入人であると思われると、信用力が低いと判断される可能性も高くなってしまいます。
また、万が一返済が支払い期日に遅れた場合でも、入金遅れ後すぐに異動情報(事故情報)が登録されることはありません。返済ができない場合は、なるべく1ヶ月以内には返済するようにしましょう。期日から1ヶ月以上遅れて返済するなど、毎月返済が遅れると異動情報(事故情報)に登録される恐れがあります。
まずは、借入を行う際に返済計画をきちんと立てておくことが大切です。自分の収入から毎月の返済額を引いた金額で、必要な生活費と余裕資金は残しておきましょう。
急な病気や事故、身内の不幸など、急にお金が必要になる場面も出てきます。毎月の返済と生活費だけでぎりぎりの生活をしていると、急にお金が必要になった場合に追加で借り入れが必要になるでしょう。
追加借り入れを行うことで、毎月の返済額も増加し、返済するお金が足りなくなって、異動情報(事故情報)に登録される危険も高まってしまいます。臨時の出費に対して、追加で借り入れる必要がないくらいの余裕資金を持っておくことを心がけておく必要があります。
収入によっては、もちろん生活費と返済だけでぎりぎりだという方もいるでしょう。空いている時間で資格勉強を行う、収入を上げるために転職活動を行う、もしくは副業を行うなど収入を上げるための努力も必要です。
おすすめのカードローン
これから新しいカードローンを申込するなら金利が低く、提携ATMの多い、利便性の高いカードローンを選びましょう。本サイトでおすすめするカードローンをご紹介します。
楽天銀行カードローン
銀行カードローンのなかで最もおすすめの1枚!!
借入限度額の大きさ・金利の低さは業界トップクラス
WEB申込で完結しますので、1度も店舗に行く必要がないカードローンです。
<楽天スーパーローン基本データ>
借入限度額 | 借入金利 | パート・アルバイト |
10~800万円 | 1.9~14.5% | 〇 |
・楽天グループのカードローン
・WEB申込で手続き完結。契約など来店不要
アコムカードローン
三菱UFJフィナンシャル・グループの消費者金融
豊富なATMによる利便性の高さが魅力
審査回答最短30分。土日も即日借入できるアコムです。
<アコム基本データ>
借入限度額 | 借入金利 | パート・アルバイト | 初回特典 |
1~800万円 | 3.0~18.0% | 〇 | 30日間金利無料 |
アイフル カードローン
最短30分で審査完了!即日借入希望ならアイフル
契約書の郵送不要/WEB申込で完結
誰にも知られずに申込やカード受取可能な便利なカードローン
<アイフル基本データ>
借入限度額 | 借入金利 | パート・アルバイト | 初回特典 |
1千円~500万円 | 4.5~18.0% | 〇 | 30日間金利無料 |
☆アイフルのカードローン
☆審査はWEBで完結・来店不要
☆郵送物一切なし。誰にも知られずに申込も可能
借入可能額(最大) | 800万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 3.0%~18.0%(実質年率) |
所要時間 | 審査・融資まで最短25分 |
その他優遇など | 最大30日間利息0円 |
https://www.ozyouzumoney.online/article/aiful_loan.html
SMBCグループのSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)
大手銀行グループの安心感と消費者金融のスピード!
今なら最大で30日間無利息キャンぺーン中
*50万円以内のお申込みなら所得証明書不要
<プロミス基本データ>
借入限度額 | 借入金利 | パート・アルバイト | 初回特典 |
10~500万円 | 4.5~17.8% | 〇 | 30日間金利無料 |
☆WEB申込なら来店不要で申込完結
☆郵送物不要、WEB完結で誰にも知られず申込可能
☆24時間申込可能
☆2020年オリコン ノンバンクカードローン部門第1位
借入可能額(最大) | 500万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 4.5%~17.8%(実質年率) |
所要時間 | 最短即日 |
その他優遇など | 30日間利息0円(初回利用日から30日) |
まとめ
信用情報機関に異動情報(事故情報)が登録されると最長10年間、クレジットカードの新規、ローン審査、保険加入などができなくなる恐れがあります。
カードローン借り入れで、異動情報(事故情報)が登録されないようにするには、借入を行う際の返済計画が大切です。無理のない返済計画を立てて、カードローンで借入したお金をきちんと完済さえすれば異動情報(事故情報)に登録されることはありません。
カードローンはきちんと返済さえ守っていれば、急に現金が必要になった場合の強い味方になってくれます。一方で返済ができないと消費者を苦しめる存在にもなります。カードローンの返済に振り回されるのではなく、賢く利用する消費者になることが大事です。
<カードローンの関連記事>