中小企業や、個人事業主が「資金調達」するためには、銀行融資が重要です。
しかし、銀行審査で間に合わない場合や、銀行の審査に落ちた場合に利用できる資金調達方法として「ビジネスローン」があります。
ビジネスローンを借入できるものとして、「ビジネスパートナー」の「スモールビジネスローン」があります。ビジネスパートナーが「本当に使えるか?」、「役に立たないか」を調べてみました。
今回はビジネスパートナーのメリット・デメリット、最大限の活用方法などをご紹介します。
ビジネスパートナーとは?
ビジネスパートナーとは、「株式会社ビジネスパートナー」のことです。
ビジネスパートナーは「スモールビジネスローン」として、比較的小口タイプのビジネスローンを取り扱っています。ビジネスパートナーは、関東財務局に貸金業登録を行っている、「正規の貸金業者」です。
<ビジネスパートナーの会社概要>
会社名・商号 | 株式会社ビジネスパートナー |
本社所在地 | 東京都新宿区新宿6‐27−56新宿スクエア6F |
代表者名 | 代表取締役社長片岡祐治 |
従業員数 | 130名Grp全体約550名(2018年1月現在) |
設立 | 1999年11月 |
資本金 | 2億2,375万円 |
事業内容 | リース事業、事業者金融事業 |
貸金業登録 | 関東財務局長(2)第01500号 日本貸金業協会会員第005722号 |
(2018年4月時点公表資料をもとに作成)
ビジネスパートナーは事業者金融業(ビジネスローンなど)を行っています。
ただし、それだけでなく、リース事業を行っていたり、関連会社・子会社を通じて、消費者金融業(ライフティ㈱)や、海外でも貸金業などを行っています。
資本金も2億2,375万円あり、かなり規模のある事業者金融業の会社と言えるでしょう。
光通信グループ
ビジネスパートナーは、東京証券取引所第一部上場の「光通信」のグループ会社です。
親会社の事業領域と大きく異なる分野への多角化として行われている会社です。
大手企業の子会社でもあり、信頼できる貸金業者と言って良いでしょう。
ビジネスパートナーは使える?
ビジネスパートナーは「大きな金額」の借入は難しい(最大500万円)ですが、比較的小口の融資を、スピーディーで柔軟に、そして審査にも通りやすく借入できる融資となります。
申込もWEBと郵送経由で完結でき、店舗に行く必要もありません。
店舗に行く必要がありませんので、日本全国、どちらの地域からでも借入申込が可能です。
スモールビジネスローン
ビジネスパートナーのおすすめは「カードローンタイプ」で利用できる「スモールビジネスローン」です。スモールビジネスローンは、個人事業主や、法人企業が借入できる「無担保」、「第3者保証不要」不要のビジネスローンです。
スモールビジネスローンは、カードローンタイプのビジネスローンですので、審査に通過して契約しておけば、「いつでも自由に借入できる」融資となります。
契約後にもらう「借入専用カード」があれば、全国のセブンイレブンのATM(セブン銀行)から借入できます。
<ビジネスパートナー/スモールビジネスローン>
借入可能額 | 50~500万円 |
借入方式 | 当座貸越(カードローン型) |
適用金利 | 限度額100万円以内:9.98~18.0% 限度額100万円以上:9.98~15.0% |
年会費/保証料/事務手数料 | 不要 |
審査回答 | (最短)申込翌日 |
担保 | 不要 |
連帯保証人(第3者保証人) | 不要/経営者の連帯保証は必要 |
資金使途 | 事業資金なら自由 |
総量規制 | 対象外 |
提携ATM | セブン銀行(セブンイレブン) |
カードロ―ン型ビジネスローン
スモールビジネスローンは、カードローンタイプのビジネスローンです。
審査に通過して、契約をしておくと「必要な時にいつでも借入できる」融資商品です。
スモールビジネスローンは、好きな時にいつでも自由に借入できますので、「急な資金需要」に対応できます。借入用カードを保有しておけば、その後は審査なく借入できます。スモールビジネスローンでの借入可能額は50万円~5,000万円(最大)です。
年会費/保証料無料
ビジネスパートナースモールビジネスローンは、契約して「借入限度額」を作っておくだけなら、年会費や保証料、事務手数料などの費用は一切不要です。実際に借入した際に発生する利息や、契約時の印紙代以外に費用は必要ありません。
保険的に保有できる
ビジネスパートナーの「スモールビジネスローン」はカードローンタイプの融資商品であり、融資枠を保有しているだけなら特に費用もかかりません。
そして、契約して融資枠(当座貸越枠)を持っていれば、いつでも自由に借入できます。
そのため、ビジネスパートナーのスモールビジネスローンを、「いざという時のために、いつでも借入できる保険」として保有している経営者は少なくありません。
即日審査回答/借入可能なビジネスローンは他にもありますが、必要な時に審査に通るかどうかは解りません。しかし、スモールビジネスローンなら、先に審査に通過しておいて、融資枠を保存しておくことができます。いざという時に、すぐに借入できるのが「スモールビジネスローン」の魅力になります。
担保・保証人不要
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンは、「担保」・「連帯保証人(第3者保証)」不要で借入できるビジネスローンです。
担保として使える不動産などの資産を持たない中小企業や、個人事業主でも申込できます。さらに、代表者の連帯保証は必要ですが、それ以外の第3者保証人不要で借入できるのも「スモールビジネスローン」の大きな魅力・メリットになります。
資金使途自由
銀行から融資を受ける場合、資金使途は厳しく確認されます。
設備資金などであれば、資金使途を確認する資料(見積もりなど)や、計算根拠の提出が必要となることもあります。
さらに、銀行から借入した後に、目的外の用途に使用したことが判明すると、「資金使途違反」として全額返済を求められてしまうこともあります。
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンは資金使途自由です。
資金使途を証する資料の提出も不要です。いつでも必要な時に、自由に借入できる柔軟さがビジネスローンです。
総量規制の対象外
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンは中小企業、法人だけでなく、個人事業主も借入可能なビジネスローンです。
個人が借入する場合、総量規制という法律の制限があり、借入限度額は「年収の3分の1」に制限されます。そのため、個人事業主が通常の「カードローン」で借入しようとすると、年収の3分の1を超えて借入できません。
一方、ビジネスパートナーのカードローンは、「事業資金」を借入するための融資商品であり、総量規制の対象外として扱われる融資商品です。そのため、ビジネスパートナーのスモールビジネスローンなら「総量規制の制限」を超えて借入することも可能です。
借入限度額は500万円
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンの借入可能額は50万円~500万円です。
最大の借入可能額も500万円までであり、ビジネスローンのなかでは、やや限度額低めの融資商品です。スモールビジネスローンは小口融資専門の融資商品ということもありますが、「カードローン」タイプということもあって限度額は低めになります。
「大きな金額を借入したい」という方は、証書貸付タイプで借入できるビジネスローンがおすすめです。
▼最大5,000万円までのビジネスローン
<関連記事:ビジネスローンのメリット・デメリット>
金利はやや高め
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンの借入金利は「高め」の部類に入ります。
適用金利は、9.98~18.0%(100万円以上借入時は15.0%が上限)です。スモールビジネスローンは、審査に通りやすく、カードローンタイプで借入可能な融資商品であり、貸付を行うビジネスパートナーにとって、リスクの高い融資となります。
そのため、融資に対する適用金利も高めとなってしまうのです。低金利での借入を希望の方は、以下の「ビジネクスト」がおすすめです。同じ「カードローンタイプ」のビジネスローンでありながら、ビジネクストの「事業者ローン」は、金利が少し低めの融資商品となります。
▼ビジネクストの申込
☆事業者向けビジネスローン
☆アイフルグループ
☆急な資金調達に対応可能
☆無担保・無保証(第3者保証)
☆年会費/保証料不要
借入可能額(最大) | 1,000万円 |
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適用金利・手数料など | 3.1%~18.0% |
その他優遇など | カードローンタイプでいつでも自由に借入可能・年会費/保証料不要 |
<関連記事:ビジネクストの事業者ローン>
ビジネスパートナーの審査基準は厳しい?
ビジネスローンの借入申込をする際に気になるのは「審査基準」が厳しいのか、審査が甘くて通りやすいのかです。いくらスモールビジネスローンのメリットが大きくて、使い勝手が良くても、審査基準が厳しくて、審査に通らなければ借入できません。
ビジネスパートナーの審査基準に関する情報は公表されていません。そのため、正確な基準や、公式の基準は不明です。今回は「口コミ・評判」や、当社ビジネスパートナーに申込できる要件などから、審査基準の難易度を推測いたします。
税金滞納中も借入可能
ビジネスパートナーでは、スモールビジネスローンの資金使途として「滞納中の税金支払」に使用することも可能としています。
一般的な銀行融資や、ビジネスローンの場合、「税金に滞納」があると、そもそも審査に通過することができず、借入することはできません。しかし、ビジネスパートナーのスモールビジネスローンでは、税金滞納中でも借入可能となります。
税金滞納中に借入可能な融資はあまり無く、スモールビジネスローンの「審査の甘さ」が伺える内容と言えるでしょう。
赤字決算でも借入可能
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンでは、「将来性を考慮した審査基準」であり、「赤字決算」の会社や、個人事業主でも、お気軽に申込下さいとされています。
審査の厳しい銀行融資や、ビジネスローンの場合、審査に通る可能性の低い状況や、積極的に申込して欲しくない方には、「お気軽に申込下さい」とは記載しません。
つまり、ビジネスパートナーのスモールビジネスローンでは、赤字でも審査に通る可能性が十分にあるということを示しています。
<ビジネスパートナーの審査ポイント>
審査ポイント | ビジネスパートナーの基準 |
赤字 | 赤字でも審査通過可能 |
税金滞納中 | 借入可能 |
業歴 | 原則2年以上(2年未満の場合は要相談) |
また、ビジネスパートナーのスモールビジネスローンを利用した方の口コミ情報や、評判を確認すると、かなり広範囲の法人や、個人事業主が借入できていることが解ります。
実際、審査には通りやすい部類のビジネスローンと言って良いでしょう。
ビジネスパートナーの評判・口コミ
中小法人や、個人事業主がお金を借入する場合、どこの金融機関から借入すべきかを判断するのは簡単ではありません。金利などの借入条件だけでなく、審査の厳しさ、融資までのスピード、担当者の対応など、実際に利用してみないと解らないことがたくさんあります。
そんな時、役にたつのが、「口コミ・評判」です。口コミ・評判は、実際にビジネスパートナーを利用した方の評価であり、ビジネスパートナーでは解らない実際の状況が判明します。今回は、WEB上から「ビジネスパートナーに対する口コミ・評判」に関する情報を集めて、以下に整理してみました。
<前向きな口コミ・評判>
・つなぎ資金としてビジネスパートナーに申込。業績は低迷しているが無事借入できた。
・申込から5日後に融資実行を受けることができた。
・個人経営者/銀行の融資審査に落ちて、ビジネスパートナーに申込した。結果的に無担保、保証人なしで100万円を借り入れ。審査結果は即日回答を得られた。
・借入の相談から2日後に、実際の振込融資を得られた。金利は少し高いと感じたが借入できて助かった。
ビジネスパートナーの口コミ・評判のうち、前向きな情報は以上の通りとなりました。これらの口コミや評判を整理すると、やはり「審査スピードが速い」、「銀行融資の審査に落ちたけど無事に借入できた」という評価が多いようです。
審査スピード、審査の通りやすさがポイントになっています。
前向きな口コミ・評判だけでなく、ネガティブな口コミ・評判も重要です。以下にネガティブな口コミ・情報を整理しておきます。
<ネガティブな口コミ・評判>
・赤字でも借入可能という評判を見て申込。仮審査に通過して、本審査に進んだが、最終的に審査に通らずに借入できなかった。
・借入金利が高いように感じる
以上、ビジネスパートナーの口コミ・評判のうち、「ネガティブ」な意見です。口コミ・評判で見られたのは、「やや金利が高い」というものが多いようです。
ビジネスパートナーは、審査に通りやすい分、金利は高めになります。つまり、リスクの高い融資を積極的に取り扱う分、高めの金利が必要になるのが、ビジネスパートナーの特徴でしょう。ビジネスパートーンの最適な利用は、保険としての融資枠や、銀行融資までの「つなぎ資金」で、短期的に借入するのが良いようです。
ビジネスパートナーのメリット・デメリット
ビジネスパートナーの商品内容(スモールビジネスローン)に関する説明は以上の通りです。ここまでの商品や特徴の説明、口コミ・評判を踏まえて、ビジネスパートナーのメリット・デメリットを整理しておきましょう。
<ビジネスパートナーのメリット>
①年会費・保証料無料(費用は利息・印紙代)
②資金使途自由
③来店不要、WEB・郵送で申込完了
④カードローンタイプでいつでも借入可能(都度の審査不要)
⑤審査に通りやすい(赤字/税金滞納中でも融資可能)
⑥借入は全国のATM(セブンイレブンのATM)を利用可能
⑦総量規制の対象外
ビジネスパートナーの事業者ローンのメリットは一旦審査に通過すれば、手数料/年会費無料で借入限度額を維持でき、必要な時にいつでも借入できるカードローンであることです。さらに、審査にも比較的通りやすく、利用しやすいのもメリットです。
<ビジネスパートナーのデメリット>
①借入限度額の最大が500万円(ビジネスローンでは低め)
②即日借入は不可
ビジネスパートナーの事業者ローンのデメリットは、借入限度額がやや低めであり、即日融資には対応していないことでしょう。ビジネスパートナーからの借入は最短でも翌日となります。
ビジネスパートナーへの申込
ビジネスパートナーへの申込は、WEB経由で非常に簡単に完了できます。
以下のリンクから公式ホームページに移動し、必要事項を入力すれば登録は終了します。
▼申込画面への移動
画面上での入力後、本人確認資料や、必要書類の提出を依頼されます。
必要提出書類は原則FAXにて提出となります。
申込の必要書類は?
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンに申込する場合、以下の書類が必要となります。事前に準備しておけば、申込→審査の流れもスムーズになり、時間も無駄になりません。
<法人が申込する場合>
・代表者の本人確認資料(運転免許証など)
・法人登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
・決算書、確定申告書(原則2期分)
・印鑑証明書(法人、代表者)
<個人事業主が申込する場合>
・本人確認資料
・確定申告書(原則2期分)
・印鑑証明書
・借入計画書(ビジネスパートナーの所定様式)
売掛金があればファクタリング!
ビジネスパートナーで借入申込できるカードローン型のビジネスローン(スモールビジネスローン)を案内してきました。ビジネスパートナーは、比較的審査に通りやすく、借入できる可能性の高いおすすめのビジネスローンです。
しかし、それでも審査に通らない方や、もっと急ぎ融資を受けたい方には、「ファクタリング」という方法もあります。ファクタリングは商取引で発生した「売掛金」があれば、ビジネスローンよりも審査に通りやすく、資金調達できる可能性が高い資金調達方法です。
「売掛金」があるなら、同時並行でファクタリングをご検討されておくのもおすすめです。最終的に、審査に落ちて資金調達が間に合わないという危険性を避けるため、保険的に複数の資金調達方法を進めておくのも重要です。
ビジネスローンとファクタリングの審査基準は異なります。そのため、どちらか一方の審査に通らなくても、逆は利用できるというケースが多くあります。
▼ビートレーディングへの申込
☆ファクタリング業界で最も知名度・利用実績が豊富
☆全国対応可能
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適用金利・手数料など | 2%~(ファクタリング手数料) |
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所要時間 | 最短即日での現金化 |
その他優遇など | 2社間・3社間ファクタリングも利用可能 |
資金調達限度額 | 3億円 |
利用できる方の条件 | 個人事業主・法人ともに可能 |
<関連記事:口コミ・評判の良いファクタリング会社>
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まとめ
ビジネスパートナーのビジネスローン(スモールビジネスローン)をご紹介しました。
ビジネスパートナーのスモールビジネスローンは、カードローンタイプで借入が可能であり、年会費/保証料などが無料で利用できる、使いやすいビジネスローンです。
ビジネスパートナーを上手に活用すれば、中小企業や個人事業主の資金調達手段を多様化させることができ、経営の安定化につながる可能性があります。
すぐに資金調達は不要でも、予備的に「スモールビジネスローン」の契約をされておくのもおすすめです。
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