こんな時、あらたに銀行や消費者金融で2枚目のカードローンを申込していませんか?
新規のカードローンに申込するのも良い方法ですが、「カードローンは契約後でも借入限度額を増額できる」ということを知って、活用すると、メリットが大きくなることもあります。今回はカードローンを増額するメリットと、銀行や消費者金融に増額を認めてもらうためのポイントを解説します。
カードローンの借入限度額を増やす
最初にカードローンの借入限度額を増加させるための具体的な方法から解説していきましょう。カードローンで借入限度額を増額させたい時に、取り得る方法は、以下の2つがあります。
<借入限度額を増やす方法>
①新しいカードローンを追加して借入限度額を増額(2枚、3枚と増やす)
②既にあるカードローンの借入限度額を増額(1枚を大きく育てる)
この2つの方法から、どちらかを選んで、カードローンの借入限度額を増額させる必要があります。どちらの方法を利用すべきかは希望者ごとの状況に応じて変わります。
それぞれ、メリット・デメリットがありますので特徴を理解しておく必要があります。既にあるカードローンの借入限度額を増額する方法についてもお得がいっぱいで、是非、おすすめしたい方法になります。
こちらのメリットを知らないと、損になるかもしれません。
借入限度額を増額すると金利が下がる!?
ここいきなりですが、銀行カードローンの適用金利は利用者ごとに異なるのをご存知でしょうか。借入時の金利は全ての方で同じではありません。申込を行った後の審査結果を経て、申込人ごとに借入金利などの条件が決定されます。
それでは、銀行カードローンの金利水準を決定づける要素をご存知でしょうか。それは、銀行カードローンの場合、借入限度額が適用金利に大きく影響しています。借入限度額が増額すると、適用金利が下がるように設定されているのです。
銀行カードローンの商品概要書を、銀行のホームページでみると、金利の適用範囲が記載されていますよね。例えば、三菱UFJ銀行のカードローンでは、1.8%~14.6%(2019年5月現在)と紹介されています。
しかし、この適用金利の範囲ですが、借入限度額をいくらで設定するかで、そもそも適用されない金利があるのです。
三菱UFJ銀行のカードローンでは、借入限度額を100万円以下で設定すると、適用金利は、13.6%~14.6%の範囲内となり、先ほどの「1.8%~」が適用してもらえることはありません。
そして、100万円超、200万円以下の借入限度額であれば、10.6%~13.6%の適用範囲になります。同様に200万円超、300万円以下の借入限度額で、7.6%~10.6%の範囲になります。
銀行のカードローンでは、借入限度額を出来るだけ増やした方が、信用力の高い優良顧客と認められることになるため、適用金利は下がっていくのです。
そのため、銀行カードローンでは、2つの銀行で、それぞれに100万円以内の借入限度額を作るよりも、1つの銀行にまとめて、200万円の借入限度額を1つ持つほうが、低金利でお得に借入できる可能性があります。
枚数が多いと管理が大変
カードローンの契約枚数を増やして、複数の銀行や消費者金融で契約するという方法も有効です。しかし、契約枚数を増やすことにはデメリットもあります。カードローンの契約枚数が増加すると、それだけで、手間が掛かって、面倒臭くなってしまうことがあります。
それぞれのカードローンで毎月の約定返済日が分かれてしまうこともありますし、カードローンを契約している銀行に連絡が必要な時(例えば、届出住所の変更など)は、それぞれに行う必要があるなど、案外手間暇が掛かります。
また、カードローン契約が2つになると、当然ですが、カードローン毎に最低返済額が設けられることになります。この時、借入金額に対して、返済額が大きくなってしまうこともあります。
カードローンの件数が多いと信用が悪化
銀行などで新たに借入を申込すると、審査の一環として申込人の個人信用情報が確認されます。その時、カードローンなどの借入件数が多いと、銀行の審査では信用力が低いと考えられてしまうことがあります。
これは、同じ金額の借入残高があっても、カードローンを1枚で借入しているのと、2枚、3枚と、複数に分けて借入しているかで審査の印象が異なり、カードローンの件数が多い方が、信用は低いと判断されてしまいます。
複数のカードローンを持つ方は、銀行では、「多重債務者」と判定され、その後の借入で、審査に通過しにくくなります。多重債務者とは、延滞に至る可能性が高く、銀行や、消費者金融で、貸出のリスクが高いと考えられやすい貸出先なのです。
カードローンを1枚保有している方というのは、通常、銀行としても許容範囲内ですので、それだけで、問題視されることもないでしょう。つまり、カードローンは、複数件の契約を持つよりも、1枚にまとめて大きな契約を持っておいた方が、信用は悪化せずに済みます。
▼借入件数が多い時には「おまとめローン」がおすすめ!
カードローン限度額の増額方法
カードローンは借入限度額を増額させる方が、メリットが大きいということが解りましたが、実際に借入限度額を増加させるための方法についても、ご説明しましょう。
カードローンの借入限度額を増額するためには、銀行などのカードローン契約先に対して、増額申込をすることになります。 カードローンの借入限度額の増額申込ですので、一応の審査が行われることになります。
また、銀行毎に詳細は異なりますが、借入限度額の増額を申込できる方は、契約後の利用期間など、一定の制約が設けられていますので注意が必要です。
借入限度額の増額を申込できる方
カードローンでは借入限度額の申込を出来る方に条件があります。そのため、カードローン契約があれば誰でも申込ができるというわけではありません。以下に、借入限度額を増額できる方の条件を説明しておきましょう。
契約後6ヶ月以上の利用
実績とは、カードローンを使用して実際に借入する「取引」と、その後の返済を問題なく行っていくという利用者の「信用」のそれぞれを指します。
延滞すると駄目
カードローンを契約した人が、そのカードローンからどれだけ借入を行って、その後、約定弁済通りに返済を行えているか(延滞などは発生していないか)といった、取引実績を銀行や消費者金融などの金融機関は確認しています。
カードローンを契約してからの取引歴が、銀行や消費者金融など、借入人の信用力を審査して、貸出を行う金融機関にとっては非常に重要です。
カードローンを契約した方は、最低6ヶ月間はその取引歴を見られることになりますので、例え、一日単位での日遅れであっても延滞が発生しないように、しっかりと返済を行う必要があります。
カードローン増額の申込方法
カードローンの借入限度額を増額するためには、カードローンの借入先に対して、増額の申込を行う必要があります。既にカードローンを契約している方は、カードローンの借入限度額を増額するにあたっては、契約を締結し直す必要はありません。
銀行や、消費者金融に対して、カードローンの借入限度額の増額の申込を行い、相手から承認が得られれば、すぐに借入限度額は増額されます。カードローンを新規で申込する時のように契約したり、借入用のカードを受け取るなどの手続きは必要ありませんので、手続きは非常に簡単です。
借入限度額の増額方法
カードローンの契約者から、銀行などの借入先に対して、電話すれば良いでしょう。 インターネットからの増額申込を受付しているところもありますが、多くは電話申込となります。
そして、電話に出た銀行や消費者金融の担当者に対して、カードローンの借入限度額を増額して欲しい旨を伝えることになります。その後、必要に応じて、最新の所得証明書を求められることもあります。また、相手からは借入限度額の増額が必要な理由を聞かれることもあります。
理由をそのまま言えば良いですが、予備的に枠を増やしたいや、引っ越し、結婚など、一時的に借入額が増加するといった理由が多いでしょう。
借入先から増額提案を受けることも
銀行や、消費者金融から電話や手紙が送られてきて、「カードローンの借入限度額を増額しませんか」と提案されることがあります。 銀行や、消費者金融でも、取引状況が良好な顧客の取引量を増やすために、優良顧客に対するセールスを継続して行っています。
特に、カードローンの利用実績があり、その後の返済をきっちり行っている方や、当初申込時の収入が高く、返済懸念が少ない方というのが提案を受けやすい方となります。
こういった銀行や消費者金融の側から提案を受けた時は、カードローンの借入限度額の増額審査に通る可能性が高い方を抽出していますので、その提案に乗ることで、増額できる可能性は高くなります。
但し、銀行や消費者金融でも、正式に借入限度額の増額申込を受けてから行う審査もありますので、提案に応じて申込した後に良くない情報が判明した場合には、審査に落ちて、増額出来ないということもあります。例えば、他の貸出先からの借入が増えていたり、他の借入先の借入に対して延滞したなどの情報があれば、審査には通りにくくなります。
増額審査で見られるポイント
カードローンの増額申込を行った場合、銀行や消費者金融でも審査が行われます。
審査は全くの新規の取引先ではありませんが、最初のカードローン申込時とほぼ同様の内容で確認が行われます。実際に審査で見られるポイントを整理しておきましょう。
延滞の有無を確認される
カードローンの増額審査で最も重要なポイントになるのは、延滞歴がないことです。
延滞歴とは、対象となるカードローンや、その他の借入に対して、約定弁済を守れず、延滞していないかということです。個人信用情報を取得した際に、延滞情報が載っていないことに加え、増額しようと申込している先のカードローンの返済を、日次単位で返済遅れが発生していても延滞と見なされます。
年収を再確認されます
カードローンの増額申込を行うタイミングによっては所得証明書を再度提出する必要があります。最初にカードローン申込してから、年度が変わっていたり、増額申込の結果、カードローンの限度額が50万円を超える場合には求められる可能性が高くなります。
初回契約時と比較して、年収が減少している時には注意が必要です。カードローンの借入限度額の上限となる目安は、年収の3分の1-他からの借入額(カードローンなら借入限度額)となります。
年収が減少していて、他からの借入残高に変化がないのなら、借入限度額の増額申込は難しくなる可能性が高いでしょう。
他からの借入残高が増加していないか
借入限度額の増額するための、もう一つのポイントは既存の借入残高です。当初契約時から、年収に変化がなくても、他から借入していた残高が減少(完済)した場合には、増額できる可能性があります。
但し、他からの借入がカードローンの場合、借入可能な極度額が維持されていれば、残高が減少していても効果はありません。
カードローンの場合、借入限度額を残高と見なしますので、解約して、借入限度額を無くさない限り、借入残高が減少したとは見なされませんので注意が必要です。
減額されることもあるので注意
カードローンの借入限度額の増額申込を行うと、前述のように、所得証明書を提出したり、個人信用情報を再度確認されるといった審査が行われます。
その結果、当初の申込時から、状況が悪化(年収が下がる、借入残高が増えている、延滞した)といった場合には、マイナスとなる要素が判明することがあります。マイナス要素が大きいと、借入限度額を減額される可能性もあるのです。
もし、マイナスとなる要素が発生しているのであれば、カードローンの増額申込を行った結果、 逆効果になってしまうこともあり得ますので、こういった場合には、控えておく方が良いでしょう。
おすすめのカードローン
カードローンは枚数をただ増やすだけでなく、特定の1枚を育てていく方がメリットがあります。そのため、良い1枚を選ぶことが大切です。
加えて、増額申込が認められなかった場合には、追加的なカードローンが必要になることもあります。そんな時におすすめのカードローンをご紹介します。
楽天銀行カードローン
楽天銀行のカードローン(楽天スーパーローン)はメインとして使用するのに最適なカードローンです。商品設定としての金利水準が低く、利用限度額が高い(最大800万円)のが特徴です。
また、限度額が高くなるにつれて金利設定が低くなるようにも設計されています。
・楽天グループのカードローン
・WEB申込で手続き完結。契約など来店不要
☆土日でも借入可能
☆24時間申込受付
☆三菱UFJフィナンシャル・グループ
*おすすめ度は当社独自評価による
借入可能額(最大) | 800万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 3.0%~18.0%(実質年率) |
所要時間 | 審査は最短30分、最短即日借入も可能 |
その他優遇など | 最大30日間金利0円 |
SMBCモビット
SMBCモビットはSMBCグループの消費者金融です。大手銀行であるSMBCグループですので、消費者金融からの借入が不安という方も安心して利用できます。
また、SMBCモビットには「WEB完結申込」のサービスがあります。WEB完結申込なら職場や自宅への電話連絡や郵送物なしで申込することも可能ですので、家族や同僚にばれずに借入したいという方にもおすすめです。
まとめ
カードローンは、件数を増やすよりも、1枚のカードローン契約の借入限度額を増額していく方が、借入する方のメリットは大きくなることが多いと言えます。カードローンの限度額を増額すると金利が低下するなどの効果も期待できます。
特定のカードローンの使い勝手を高めていくことのできる、借入限度額の増額申込は、是非、覚えて置かれる方が良いでしょう。マイナス要素がなければ、かなり有効に使える手段となります。