2020年2月時点の住宅ローン金利は0.5%未満で借入可能なものなど、驚くほどの低金利になっています。
過去にフラット35や、銀行の固定金利住宅ローン、借入当初の金利優遇幅は大きかったが、その後縮小する住宅ローンで借入したという方のなかには、「住宅ローンを借り換えすればお得になるかも?」と思っている方も多いでしょう。
2020年2月、住宅ローンの金利を下げるなら変動金利の低さは非常に魅力です。
そんな住宅ローンのなかでも、借り換えに使えるものを対象として、各銀行の商品を比較して、お得になる住宅ローンを探しました。変動金利で選ぶ、2020年最新版のお得になる住宅ローンをランキング形式で比較してご紹介します。
比較の際はここを確認すべき!
「本当にお得になる」住宅ローン選び・比較のポイントを整理しておきましょう。
失敗しないための住宅ローン選びのポイントは、表面上の「金利」だけをみるような表面的な比較/分析をしないことです。住宅ローンのお得さは表面上の金利だけを見ていても解りません。
各銀行毎の住宅ローン商品を比較・分析するために知っておきたい確認点としては、表面上の金利以外にも、以下のようなものがあります。
<チェックポイント>
①金利の優遇幅は借入期間中に変わらないか?
②保証料・事務手数料などの水準
③金利以外のサービスのお得さ
④住宅ローン商品の解りやすさ
なお、最新の住宅ローン金利はこちらで紹介しておりますので、あわせてご確認下さい。
2020年2月最新住宅ローン金利 |
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2020年2月変動金利ランキング |
2020年2月10年固定/20年固定ランキング |
優遇幅が途中で縮小するものに注意
住宅ローンの適用金利は、各銀行ともに(店頭標準金利 – 金利優遇幅)でなりたっています。
例えば、住信SBIネット銀行の変動金利の場合、0.415%(2020年2月時点)で借入可能ですが、これは標準金利2.746%から金利優遇幅2.331%を引いた後の適用金利です。
住信SBIネット銀行の変動金利の場合、「金利優遇幅は借入期間中ずっと変わらない」ので、標準金利が変動しなければ、住宅ローンの適用金利も低いままが維持されます。
しかし、住宅ローンの種類によっては金利優遇幅が借入当初に大きくて、その後、縮小するタイプの住宅ローンも存在します。そのため、標準金利が変わらなくても、借入してから数年たつと、金利が上昇する住宅ローンもあります。
そのため、現在、変動金利で借入していても金利が高いということもあります。
住宅ローンを借入した時に、「金利が低い」と思っても、数年経つと金利が上昇して、結果、割高な住宅ローンになってしまっては意味がありません。住宅ローン選びでは、金利優遇幅がずっと変わらないものか、借入期間中に変わるものかも意識して比較しましょう。
諸費用・保証料に注意
住宅ローン選びや各銀行の比較で重要なのは金利だけではありません。
住宅ローンを借入する場合に支払う費用には、利息以外にも、保証料・事務手数料といったものがあります。
住宅ローンを借入する時に支払う費用が利息だけでないことを意識しましょう。
「住宅ローンの諸費用なんてどこも同じ」と勘違いされている方も多いですが、そんなことはありません。特にネット専業銀行のなかには、諸費用でお得な住宅ローンというものもありますので、注意が必要です。
借入した銀行に支払う総費用(金利+諸費用)で住宅ローンを比較しないと、本当にお得な住宅ローンは解りません。
お得な特典のある商品も!
各銀行の住宅ローン金利/諸費用・保証料を比較した後は、各銀行毎のメリットが他にないかも比較してみましょう。
銀行によっては、住宅ローン金利以外にお得な特典を用意している住宅ローンというものもあります。
例えば、住信SBIネット銀行の場合、「全疾病保障保険」に無料で加入できますし、イオン銀行ならイオングループでの買い物時に使える割引特典(5%割引)がもらえます。
住宅ローンを比較する際には、銀行毎の魅力となるその他のポイントや特典がないかも確認しておきましょう。
商品の解りやすさ
住宅ローンを銀行毎に比較したり、商品を選ぶうえでは「解りやすさ」が重要です。
各銀行の住宅ローンを比較するうえで重要なのは、金利・諸費用(事務手数料+保証料)・特典の3ポイントです。単純に金利が低くて、諸費用が安ければ良いのですが、住宅ローン商品の中には、「安く見える」ようにして、実は割高な住宅ローン商品がというものもあります。
例えば、住宅ローンを借入する時には、「金利が低い」・「諸費用が低い」のでお得に感じられる住宅ローンが、借入後、金利が割高に上昇してしまう内容になっており、後から考えると「損」になっていたというものもあります。
こういった住宅ローンは、商品内容が複雑だったり、説明が不十分、もしくは説明を受けても理解できないなど、「解りにくい」住宅ローンになっているので注意してください。商品内容を解りにくくして「誤解」させたり、他行の住宅ローンと比較しにくくしているとしか考えられません。解りにくい住宅ローンは後日のトラブルになったり、後から後悔することにもつながります。
そのため、住宅ローンを選ぶ際には、シンプルで解りやすい住宅ローンを選ぶということも大切です。
今回ご報告する住宅ローンランキングでは、商品内容の解りやすさも重視して選んでいます。
<関連:住宅ローン借り換えの注意点>
住宅ローン比較ランキング
それでは、各銀行の住宅ローンを比較した、変動金利で選ぶ住宅ローンランキングのご報告です。今回比較、発表するのは、住宅ローンを借り換えする場合に使える変動金利ランキングです。
1位 住信SBIネット銀行
2019年12月時点で変動金利が最もお得でおすすめの住宅ローンは住信SBIネット銀行です。
住信SBIネット銀行は、住宅ローン業界全体と比較して変動金利の低さは圧倒的な水準です。さらに、住信SBIネット銀行なら全疾病保障に無料で加入できる特典もついています。そのため、万一の事態で就業できなくなった場合には、住宅ローンの残債を保険が負担してくれるという安心感も付加されます。
<住宅ローン比較ランキング/借り換え/変動金利>
No. | 銀行名 | 金利(優遇後) | 優遇期間 | 事務手数料・保証料 |
1 |
住信SBIネット 通期引き下げプラン |
0.415% | 借入全期間 | 借入額×2.20% |
*適用金利は、記事作成時点(2020年2月)の適用金利であり、金利情勢等により毎月見直されます。
住信SBIネット銀行の変動金利は業界トップクラスの低さです。
金利優遇幅は借入期間全期間で変わらないので安心。さらに、「全疾病保障」に無料で加入できる特典付きです。
シンプルで解りやすく、非常にお得な住宅ローンとなっています。住宅ローンの借り換えを検討するなら「外せない」住宅ローンと言って良いでしょう。
★住信SBIネット銀行の住宅ローン
★業界トップクラスの低金利
★新規購入時の通期変動金利は0.32%(2023年5月現在)
★全疾病保障保険の特約を無料で利用できる
借入可能額(最大) | 1億円 |
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適用金利・手数料など | 変動金利0.32%(借り換え時 0.299%) ※所定の条件を満たした場合の通期変動金利となります※掲載金利は最大金利引下げ幅時の適用金利です。審査結果によっては、表示金利に年0.1%上乗せとなる場合があります。 |
所要時間 | 申込から融資実行まで1ヶ月程度 |
その他優遇など | 全疾病保障特約を無料で付加、一部繰上げ返済手数料無料 |
2位 SBIマネープラザ
SBIマネープラザとは、住信SBIネット銀行と同条件の住宅ローンを対面相談で借入できる住宅ローンです(ミスター住宅ローンREAL)。対面相談が難しいネット専業銀行のデメリットをカバーする商品として非常におすすめです。
No. | 銀行名 | 金利(優遇後) | 優遇期間 | 事務手数料・保証料 |
2 |
SBIマネープラザ ミスター住宅ローンREAL |
0.415% | 借入全期間 | 借入額×2.20% |
*適用金利は、記事作成時点(2020年2月)の適用金利であり、金利情勢等により毎月見直されます。
住信SBIネット銀行の住宅ローンと同様の商品を、店頭申込専用で取り扱う住宅ローンとなります。
《SBIマネープラザとは?》
所属銀行:住信SBIネット銀行株式会社/銀行代理業者:SBIマネープラザ株式会社/許可番号:関東財務局長(銀代)第268号
取扱業務: 円普通預金及び円定期預金の受入れを内容とする契約締結の媒介(勧誘及び受付) ※並びに資金の貸付けを内容とする契約締結の媒介(勧誘及び受付)当社は、銀行代理業に関して、お客さまから直接、金銭のお預かりをすることはありません。
※ただし、住宅ローン取引に付随するもののみを指す
3位 三菱UFJ銀行(ネット申込専用)
3位は三菱UFJ銀行のネット申込専用の住宅ローンです。
三菱UFJ銀行の住宅ローンは住宅ローン業界のなかでも取り扱い件数が最も多いことで有名な人気の住宅ローンです。
さらに、三菱UFJ銀行の住宅ローンはネットから申込すると、店頭申込に比べてお得な特別金利が適用されます。
No. | 銀行名 | 金利(優遇後) | 優遇期間 | 事務手数料・保証料 |
3 |
三菱UFJ銀行 ネット受付専用借り換えローン |
0.39% (3年固定) |
借入全期間 | 借入額×2.20%+3.3万円 |
*適用金利は、記事作成時点(2020年2月)の適用金利であり、金利情勢等により毎月見直されます。
特別金利なら他銀行の住宅ローンと比較しても圧倒的に低い金利水準になるのが特徴です。
三菱UFJ銀行は3年固定型の住宅ローンです。
一度借入すれば、この低金利が3年間変わりませんので安心して借入できます。
☆三菱UFJ銀行のネット専用住宅ローン
☆13年連続で日本で最も利用されている住宅ローン
☆変動金利 0.475%(2022年1月現在)
☆3年固定金利 0.34%、10年固定金利0.74%(2021年4月現在)
☆申込手続きなどはネットで完結
☆7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus>も利用できます
借入可能額(最大) | 1億円 |
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適用金利・手数料など | 変動金利 0.475%、3年固定金利 0.39%、10年固定金利0.74%(2022年1月現在) |
その他優遇など | 7大疾病保障付き住宅ローン ビッグ&セブン<Plus> |
4位 りそな銀行
4位はりそな銀行の住宅ローンが4位です。
りそな銀行も大手都市銀行の住宅ローンですが、借り換えの場合に適用される特別金利が非常にお得です。
No. | 銀行名 | 金利(優遇後) | 優遇期間 | 事務手数料・保証料 |
3 |
りそな銀行 WEB限定借り換えローン |
0.429% | 借入全期間 | 借入額×2.20%+3.3万円 |
*適用金利は、記事作成時点(2020年2月)の適用金利であり、金利情勢等により毎月見直されます。
*新規借入時の適用金利は年率0.47%
都市銀行/店頭型銀行のなかで、群を抜くお得な住宅ローンです。ネット専業銀行と比較しても遜色なく、おすすめの住宅ローンです。
5位 じぶん銀行
じぶん銀行は三菱UFJ銀行とKDDIが共同で新設したネット専業銀行です。
No. | 銀行名 | 金利(優遇後) | 優遇期間 | 事務手数料・保証料 |
5 | じぶん銀行 | 0.457% | 借入全期間 | 借入額×2.20% |
*適用金利は、記事作成時点(2020年2月)の適用金利であり、金利情勢等により毎月見直されます。
まだまだ知名度は高くないですが、ネット専業銀行のなかでも競争力の高い銀行です。
「がんんと診断」された時点で住宅ローン残高の50%が免除される「がん50%保障団信」もあります。
6位 楽天銀行
楽天銀行の住宅ローン(金利選択型住宅ローン)は当初費用(事務手数料+保証料)の低さと、全疾病保障に無料で加入できるのが魅力です。借り換えの際に初期費用をかけずに借入したいという方にもおすすめです。
No. | 銀行名 | 金利(優遇後) | 優遇期間 | 事務手数料・保証料 |
6 | 楽天銀行 | 0.527% | 借入全期間 | 33.0万円 |
*適用金利は、記事作成時点(2020年2月)の適用金利であり、金利情勢等により毎月見直されます。
住宅ローンの借入額が1,600万円以上なら諸費用は割安になります。「長期8疾病就業不能保障」に無料で加入できるメリットもあり大変お得です。
楽天銀行住宅ローンは、ネット専業銀行のなかで「審査回答」・「契約までの期間」が短く、対応が速いのもおすすめポイントです。
7位 イオン銀行
大手流通業のイオングループが運営するイオン銀行の住宅ローンが7位です。
イオン銀行は他銀行と比較しての低金利も魅力ですが、住宅ローン借入者にイオングループの買い物で利用できる割引サービスがもらえるのも魅力です。通常のお買い物で5%の割引が適用されます。
No. | 銀行名 | 金利(優遇後) | 優遇期間 | 事務手数料・保証料 |
7 | イオン銀行 | 0.52% | 借入全期間 | 借入額×2.20% |
*適用金利は、記事作成時点(2020年2月)の適用金利であり、金利情勢等により毎月見直されます。
まとめ
2020年2月に借り換えに使用したいお得な住宅ローンを比較・ランキング形式で発表しました。
住宅ローン選びでは、金利だけでなく、諸費用として保証料や事務手数料も加えて比較するのがポイントです。住宅ローンは長期間に渡って、大きな金額を借入するため、ほんの少しの金利差が大きな支払額の差につながります。そのため、諸費用を抑えながら、少しでも金利の低い住宅ローンを利用するのがポイントです。
今回は特に、最近の住宅ローン金利の「低さ」を最大限に活用するための変動金利をポイントとして、もっとも変動金利がお得な住宅ローンという切り口で比較・ランキングにしてみました。ご紹介した住宅ローンの比較ランキングを参考に、是非、住宅ローンの借り換えを成功させて下さい。
<関連記事:住信SBIネット銀行のメリット>