クレジットカードを利用しポイント還元を受けている人の中には、「ポイントを交換するのが手間」、「気がつけば、有効期限が切れて消失している」といった経験がある人も少なくありません。
そんな方におすすめなのが、利用金額に応じてキャッシュバックされるクレジットカードです。
そこで今回は、キャッシュバック型のカードを選ぶメリットや、キャッシュバックの方法など詳しくご紹介します。おすすめのクレジットカードもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
カードのキャッシュバックとは?
クレジットカードの特典とされるキャッシュバックとは、利用金額に応じて受けられる特典です。
カードを使えば使うほど、キャッシュバックされる金額が大きくなるのでお得感も大きくなります。
キャッシュバックされる方法は、カード会社によって異なり、主に次の3パターンがあります。
- 請求金額から自動割引型
- 口座振込型
- 電子マネーに交換型
クレジットカードで利用できるそれぞれのキャッシュバック方式の違いについて解説しましょう。
請求から自動割引型
クレジットカードの毎月の請求金額から自動的にキャッシュバック分が割引されて請求が届くタイプです。
利用金額に応じて自動的に相殺されるため自分で行う手続きがないのがメリットです。
カード会社によっては、請求の翌月分に対してキャッシュバックをする仕組みを取っているケースもあるので注意が必要です。
例えば、10,000円利用し、キャッシュバック分が100円だったとします。この100円のキャッシュバックは、翌月の請求がなければされないということになります。
これでは、100円のキャッシュバックの意味がなくなり、お得感はゼロですよね。
この自動割引型のキャッシュバックを利用する場合は、毎月いくらかの請求が必ずあるという場合に利用するといいでしょう。
口座振込型
キャッシュバック分を引き落とし口座に直接入金されるタイプもあります。
このタイプには、利用金額に応じて得たポイントが直接現金として口座に振り込まれるケースが多いので覚えておきましょう。
キャッシュバックされた分は自由に使うことができるので大変便利です。
ただ、ポイントから現金へ自動的に還元という形になるので、低還元率になるクレジットカードが多く、自動割引型に比べてお得感が減少してしまうのがデメリットといえます。
電子マネー
電子マネーでのキャッシュバックタイプは、利用した金額に応じて特定の電子マネーとして還元されます。
正確に言えば、電子マネーはキャッシュバックとは言えないかも知れませんが、ポイント還元とは違って、直接実店舗などで使える点から、キャッシュバックとみなしました。
電子マネーへのキャッシュバックタイプの多くは、ポイント還元と同じように手続きが必要となります。
そのため、手間という意味ではポイント還元のクレジットカードと同じです。
その電子マネーを使ってお買い物をすることが多い人にとっては、現金と同様に便利に活用で切るためメリットが大きいといえますね。
消費者還元のキャッシュバック
クレジットカードのキャッシュバックで忘れてはいけないのが、政府が行っている消費者還元事業です。
▼こういった消費者還元のマークを見たことのある方も多いでしょう。
消費者還元事業とは、参加店舗でのキャッシュレス決済をすることによって、5%もしくは2%キャッシュバック、もしくはポイント還元されるというもので、2020年6月までの期間限定の事業です。
クレジットカードでのキャッシュレス決済の場合、対象カードでの決済が必要になるのですが、その還元方法としては、請求額からキャッシュバック分を割り引く形もしくはポイント還元になります。クレジットカードによって、キャッシュバックかポイント還元になるのかは異なるので、気をつけましょう。
キャッシュバック対象の主なクレジットカードは、以下です。
- JCBカード
- 三井住友カード
- ビューカード
- セゾンカード
- イオンカード
などです。人気の楽天カードは、ポイント還元になるのでキャッシュバックを望んでいる人は気をつけてくださいね。
キャッシュバックを選ぶメリット
クレジットカードは「ポイント還元の方が、ポイントアップもあるしお得なのでは?」と思う方も多いでしょう。
実際、ポイント還元の方が、「還元率」が高く見える気がします。
例えば、楽天カードは使う店舗によってポイントが3倍以上になるなどお得感が強いのは否めません。
では、あえてキャッシュバック対応のクレジットカードを選ぶメリットは、どこにあるのでしょうか。
ポイント交換の手間がない
キャッシュバックの多くは、“自動”です。
そのため、ポイント還元対応のクレジットカードにありがちな、貯まったポイントの交換という手間がありません。
クレジットカードのポイント交換が面倒で後回しにしていたり、うっかりと忘れていてせっかく貯まったポイントが期限切れとなってしまった方もいるでしょう。
自動でキャッシュバックされる仕組みなら、こういった期限切れのリスクを避けることができます。
また、ポイント交換と違い、○○円以上であればキャッシュバックといった最低減必要なポイントのような制限がないため、モレなく還元を受けることができます。
ポイント交換の場合、用意されている商品が少ないポイントで交換できるものが少なく、かなり貯まらないと利用できないこともあります。
それだけのポイント数が貯まるために有効期限切れになってしまうリスクもあります。
現金を受け取ることができる
ポイント交換の場合、「この商品、こんなに高くないのにポイントで交換すると高く感じる」という経験がある方も多いでしょう。
ポイント自体は還元率が高くてたくさん貯まったように感じていても、ポイント交換の対象が割高な製品に限定されていると意味がありません。
商品とポイントの対価が見合わないとちょっと損をした気分にもなりますよね。
しかし、口座振込のキャッシュバックでは、現金を受け取ることができるため、自分の納得した価格で商品を購入することも可能です。
割高で制限された商品のなかから交換するクレジットカードより、むしろお得ということもあるでしょう。
また、現金であれば利便性が高いのもメリットの一つといえるでしょう。
おすすめのカード4選
では、キャッシュバック対応のクレジットカードを選ぼうと思ったときに、どんなカードを選べばいいのか、迷ってしまうという方におすすめのカードを3枚ご紹介します。
キャッシュバックに対応していることはもちろん、
- 高還元率
- 年会費が無料もしくは低設定
- 消費者還元事業対象
といった3つのポイントにも注目してご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
三井住友VISA(クラシックカード)
三井住友VISAカードのクラシックカードは非常におすすめのクレジットカードです。
クラシックカードは三井住友VISAの標準的なクラスのカードですが、ポイント還元、海外保険、買い物保険など高スペックなクレジットカードです。
▼クラシックカードの基本情報
年会費 | 初年度無料
(2年目以降1,250円+税) |
国際ブランド | VISA |
キャッシュバック率 | 通常:1,000円(税込)につき1円(還元率0 .1%) |
還元方法 | 1ポイント=3円でカード利用代金に充当 |
社会人1年目、就職した時に持っておきたいクレジットカードの代表格です。
そして、クラシックカードもキャッシュバックによる還元が可能です。
クラシックカードの使用で貯まったポイント(ワールドポイント)を1ポイント=3円でカード利用代金に充当できます。
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Booking.comカード
「Booking.comカード」を初めて耳にするという方も多いかも知れませんね。
Booking.comカードは、オンライン宿泊予約サイトである「Booking.com」とVISAの先駆けともいえる三井住友カードが提携して発行しているクレジットカードです。
▼Booking.comカードの基本情報
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA |
キャッシュバック率 | 通常:100円(税込)につき1円(還元率1.0%)
Booking.comカード専用サイト:100円につき5円 |
還元方法 | 引落し月の翌月に自動割引型 |
Booking.comカードは日本最高峰のキャッシュバック率を誇り、Booking.comカード専用サイトで利用すると、5.0%の還元率になるほか、通常の1.0%の還元もされるため計6.0%ものキャッシュバックを受けることが可能です。
三井住友カードが発行しているクレジットカードであるため、消費者還元事業の対象になっているのもうれしいですね。
とにかく、このBooking.comカードの還元率の良さは注目するべきでしょう。
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インヴァストカード
キャッシュバック型のクレジットカードであっても、めずらしいタイプとして投資型の「インヴァストカード」があります。キャッシュバックされる分が自動的に店頭CFDのトライオートETF口座に入金され、投資することができます。
▼インヴァストカードの基本情報
年会費 | 初年度:無料
次年度:年1回の利用で無料 |
国際ブランド | VISA |
キャッシュバック率 | 100円(税込)につき1ポイント(還元率1.0%)
1ポイント1円として投資 |
還元方法 | 請求時に自動的に現金化後投資口座に入金 |
インヴァストカードは、カード作成時にトライオートETFの口座を開設し、申込みをします。
キャッシュバックはこのトライオートETF口座に自動的に入金され、資産運用が可能です。
今まで投資をしたことがないという方でも、気軽に投資を始められるのがインヴァストカードの魅力の一つです。ただし、トライオートETFは店頭CFDのため、投資者保護基金など公的な保護があるわけではありません。低価格と言っても投資なので、損失があるリスクがあることも理解したうえで、検討してみてはいかがでしょうか。
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インヴァストカード | |
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P-oneカード(standard)
P-oneカードは聞いたことがないという方もいるかもしれません。しかし、ポケットカードと聞けば、耳にしたことがある方も多いですよね。
さまざまな企業と提携してZOZOカードやファミマTカードを発行しているカード会社が、ポケットカードになります。そのポケットカードのスタンダードなクレジットカードがP-oneカード(standard)です。
▼P-oneカードの基本情報
年会費 | 無料 |
国際ブランド | VISA・MasterCard |
キャッシュバック率 | 100円(税込)につき1円(還元率1.0%) |
還元方法 | 請求時に自動割引型 |
P-oneカードは、利用した金額の1.0%が割引されて請求されます。
利用した分はその請求時に割り引かれるのでタイムラグがありません。
そのため、クレジットカードの利用が無い月があっても、割引されずに損になるという心配はありません。
自動割引ですので、交換漏れ、期限切れといった心配がなく、きっちりキャッシュバックを受けられるのは大きなメリットとなります。
ただ、100円単位がキャッシュバック対象なので、9,820円の請求であれば98円が割引されて請求になるので覚えておきましょう。
1.0%を切る還元率になってしまうというクレジットカードもあるので、キャッシュバックをメインに考えているのであれば、P-oneカードの1.0%の還元率というのは魅力的です。
まとめ
今回は、クレジットカードのキャッシュバックの方法や、おすすめのキャッシュバック型クレジットカードなどをご紹介しました。
ポイントとしては、次の3つがあります。
- クレジットカードのキャッシュバックは自動割引型が主流
- キャッシュバック型のクレジットカードであれば、ポイント交換などの手間がない
- キャッシュバック型は、還元率が低いことが多いのでなるべく高いものを選ぶ
クレジットカードのポイントシステムはいいものの、交換やポイントの消失といったことに煩わしさを感じるという方は少なくありません。
そういった場合は、キャッシュバック型のクレジットカードを選ぶことで、手間をかけずにお得感を味わうことができるでしょう。
ただ、キャッシュバックと言っても、還元方法が異なることがあります。ぜひこの記事を参考に自分に合ったクレジットカードを見つけてくださいね。