ビジネクストは数あるビジネスローンのなかでもトップクラスの人気を誇るビジネスローンです。
人気・知名度・融資実績ともに国内トップクラスと言っても良いでしょう。
ビジネクストは比較的審査に通りやすい事業性融資ですが、それでも審査落ちしてしまうことはあります。
資金調達に失敗しないためには、ビジネクストの審査落ちの原因を知って、融資を受けるための準備をしておくのが有効ですので、審査落ちの理由や要因について解説します。
さらに、急な資金調達が必要な時など、審査落ちすると焦ってしまいますが、そんな時の対象方法についても解説します。
今回ご紹介する内容
- ビジネクストのビジネスローン概要
- ビジネクストで審査に落ちる理由
- 審査に受かるために知っておきたいこと
- ビジネクストで借入できない時の対処法
アイフルビジネスファイナンス(ビジネクスト)の商品概要
最初にアイフルビジネスファイナンスがどういったビジネスローン商品なのかを解説しておきましょう。
アイフルビジネスファイナンスの借入条件や、どういった会社なのかを詳しく解説します。
☆事業者向けビジネスローン
☆アイフルグループ
☆急な資金調達に対応可能
☆無担保・無保証(第3者保証)
☆年会費/保証料不要
借入可能額(最大) | 1,000万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 3.1%~18.0% |
その他優遇など | カードローンタイプでいつでも自由に借入可能・年会費/保証料不要 |
安心・安全な会社
ビジネスローンなどの事業資金を借入する場合、借入先となる相手がどういった会社なのかが心配になります。
少し前だと「商工ローン」など、法律の規制を越えた高すぎる金利や、強引な回収が問題視された事業者も存在するため、怪しいところから借入したくないというのは事業者共通の想いだったと思います。
そういった危険な借入先から借りることは避けるべきですが、アイフルビジネスファイナンスは安心・安心な借入先と言えるのでしょうか。
この点に関して、結論を言えば、アイフルビジネスファイナンスは問題のほとんどない安心の会社と考えられます。
「アイフルビジネスファイナンス」は聞いたことが無いと言う方でも、「アイフル」の社名を聞いたことのある方は多いでしょう。
アイフルは消費者金融大手の会社であり、正規の貸金業免許を受けた会社です。現在、貸金業者に対する規制は厳しくなっており、正規の免許を受けた業者なら安心して利用することができます。
アイフルはそのなかでも大手であり、特に安心・安全に利用できる貸金業者になります。
アイフルビジネスファイナンスとはアイフルの子会社であり、アイフルの実質的な事業性融資部門の会社になります。
そのため、法律に対する規制遵守の姿勢などはアイフルと同程度のものが期待できます。つまり、ビジネクストなら安心・安全に借入できると言えるでしょう。
ビジネスローンの特徴
アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンには、大きくわけて2つの商品があります。
それは、カードローンタイプのものと、証書貸付タイプの商品の2種類です。
一般的なビジネスローンは証書貸付型であり、最初に借入したお金を借入期間に渡って返済のみ行っていきます。
そのため、返済期間中に再度追加で借入したいと思った場合には、もう一度申込・審査を経て、新たに借入する必要があります。
一方、ビジネクストが取り扱っているカードローンタイプのビジネスローンの場合、最初に設定した借入限度額の範囲内なら、何度でも自由に借入・返済を繰り返すことができます。
そのため、資金が不要な時な借入を利用せず、必要な時だけ短期的に借入することも可能です。
もちろん、一度審査に通っておけば、次回以降で利用する場合の都度の審査も必要がありません。
なお、アイフルビジネスファイナンスで借入する場合の条件は以下となります。
アイフルビジネスファイナンスの商品概要
商品タイプ | カードローンタイプ | 証書貸付タイプ |
借入可能額 | 1万円~1,000万円 | 50万円~1,000万円 |
適用金利(年率) | 5.0%~18.0% | 3.1%~18.0% |
融資対象者 | 法人または個人事業主 | 法人または個人事業主 |
担保・連帯保証人 | 原則不要
(法人代表者の保証は必要) |
原則不要
(法人代表者の保証は必要) |
借入期間 | 8年4ヶ月(100回) | 最長5年 |
アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンは最大1,000万円までと、ビジネスローンのなかでは比較的小口の融資となるのが特徴ですが、その分、審査に通りやすく借入しやすい融資商品であると言えます。
☆事業者向けビジネスローン
☆アイフルグループ
☆急な資金調達に対応可能
☆無担保・無保証(第3者保証)
☆年会費/保証料不要
借入可能額(最大) | 1,000万円 |
---|---|
適用金利・手数料など | 3.1%~18.0% |
その他優遇など | カードローンタイプでいつでも自由に借入可能・年会費/保証料不要 |
審査落ちする理由
それでは本記事の本題であるアイフルビジネスファイナンスで審査落ちしてしまう理由について確認していきましょう。
なお、通常、アイフルビジネスファイナンスなどの金融機関は、審査落ちにしてもその理由を明確には公表しません。
そのため、実際の審査落ち原因の詳細は直接アイフルビジネスファイナンスから聞くことができません。
ここでは、過去の経験や口コミ・評判をもとに、審査落ちした方の特徴から分析した結果として記載いたします。
創業から1年未満
アイフルビジネスファイナンスでは創業1年未満の融資は審査に通りにくくなります。
アイフルビジネスファイナンスへの通常の申込の場合、決算書・申告書を2期分提出するのが原則です。
創業から2年未満、決算書を2期分提出できなくても申込は可能ですが、その分審査では厳しく見られることにもなります。
ただし、決算を1期も迎えていないというのは対象外です。最低、1回の決算を終了している必要があります。そのため、いくら早くても創業から1年以上が経過している必要があるのです。
創業から期間が短すぎるのはアイフルビジネスファイナンスの審査落ちの原因となってしまいます。
年齢が条件範囲外
2つ目の審査落ちの原因は年齢です。
アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンでは、法人だけでなく個人事業主や自営業者の借入も可能です。
また、実際にビジネクストを利用されている方の4割程度は個人(自営業者など)だと言われています。
個人がアイフルビジネスファイナンスで借入する場合、年齢条件が設けられていますので注意が必要です。
実際の融資対象となる年齢は、申込時点において満20歳以上、満70歳未満となります。そのため、満年齢19歳以下の方、及び満70歳以上となる方が申込を行っても審査に通ることはできません。
年齢が申込条件の対象外だと審査落ちの理由になりますのでご注意ください。
代表者個人がブラックリスト
アイフルビジネスファイナンスなどのビジネスローンや、銀行借入の場合、借入が法人企業であっても、代表者個人の信用情報もチェックされます。
一般的に、信用情報というのは、「個人信用情報」のことで、他社からの借入状況や、延滞、債務整理の有無などを確認されるものです。
なかには、個人で事業を行っていて、失敗して法人で再度事業を始める方や、別法人で事業に失敗して、連帯保証人になっていたために自己破産したという代表者もいます。
こういった代表者の場合、銀行やビジネスローンの審査で通過するのは難しく、審査落ちの原因になります。
例え、個人と法人が別だと言っても、代表者は法人と一体と考えられるため、代表者のブラックリストは審査落ち原因になります。
連続赤字となっている
アイフルビジネスファイナンスでは、赤字であってもそれだけを原因として審査落ちするわけではありません。
赤字であっても審査に通過して借入した法人や自営業者はたくさんいます。
しかし、赤字の金額が大きい、もしくは2期連続赤字を計上している場合などは審査落ちする原因になります。
アイフルビジネスファイナンスでは無担保・連帯保証人不要(法人代表者除く)のビジネスローンを取り扱っていますので、事業が黒字化する見込みがない状態では返済を行っていけるかが懸念されるため、審査に通りにくくなってしまいます。
他社からの有利子負債が多すぎる
アイフルビジネスファイナンスは通常の銀行融資に比べれば審査に通りやすく、利用しやすいのが特徴です。
しかし、既に他社からの借入が多すぎる場合には、ビジネクストから借入するのも難しくなります。
アイフルビジネスファイナンスのビジネスローンはカードローンタイプであり、いつでも好きな時に反復して借入と返済ができます。
そのため、一般的なビジネスローンのように、一度借入したら返済だけするというものより、ローン会社が許容するリスクは大きいのです。
この時、特に注意されるのが他社からの借入額です。銀行や別のビジネスローンの借入額が多すぎる場合、カードローンタイプへの返済は後回しされることが多く、アイフルビジネスファイナンスへの返済が行われにくくなってしまいます。そのため、既に借入額が多すぎる法人や個人事業主は審査に落ちやすくなってしまいます。
申込時に嘘を付く
アイフルビジネスファイナンスに関わらず、借入申込時に嘘の申告を行うことは審査落ちの原因になります。
例えば、他社からの借入額や、過去の返済状況、資金使途、事業の状況に関する嘘などが多く見受けられます。
個人で事業を行っている場合、個人として利用するカードローンなどで事業資金にあてているものを申告しなかったり、決算書書類などに嘘(粉飾決算など)があるというケースも挙げられます。
アイフルビジネスファイナンスへの借入申込時に嘘を付く場合、ばれてしまった時には高い確率で審査落ちしてしまうというリスクを良く考えておくべきでしょう。
過去にアイフルビジネスファイナンスで延滞などトラブル
個人信用情報に記録されないレベルの延滞などや、法人によるビジネクスト利用であっても、過去にビジネクストで延滞などの失敗を犯した方は審査に通るのも難しくなります。
アイフルビジネスファイナンスなどのノンバンクでは過去の利用者についての情報を蓄積しています。そのため、過去に同社に対して延滞したなどのトラブル情報があると審査に通りにくくなります。
審査落ちした場合の対処方法4選
上記のような原因によって審査落ちしてしまった場合でも、必要な運転資金などは調達する必要があります。
特に、その資金がないと倒産してしまうかもしれない場合には、すぐに次の対応が必要となります。
ファクタリングを利用する
ファクタリングというのは融資ではない資金調達方法として、近年注目を浴びている資金調達方法です。借入ではありませんので、銀行融資やビジネスローンの審査基準とは異なります。そのため、ビジネクストで審査落ちしてしまった方でも利用できる可能性が十分にあります。
ファクタリングが利用できるために重要なポイントは以下です。
- 商取引で発生した正常な売掛金がある
- 必要な資金調達額以上の売掛金がある
- 法人向けの売掛金である
- 回収の遅延や、入金遅れが発生していない売掛金である
以上を満たしていればファクタリングを利用できる可能性があります。
おすすめのファクタリング会社
なお、ファクタリングを利用する際には、2~3社程度の複数会社に同時に相談(相見積もり)するのが良いでしょう。
ファクタリングであっても審査落ちしてしまう危険性があるほか、ファクタリング手数料を低下させる交渉材料としても有効です。以下、おすすめのファクタリング会社です。
-
MSFJのファクタリング4.8
☆業界最低水準の手数料率
☆スピード審査に対応
☆他社からの乗り換えも可能適用金利・手数料など 1.8%~9.8%(ファクタリング手数料率)
所要時間 最短1営業日での現金化
その他優遇など 手数率は業界最低水準で審査通過率90%
資金調達限度額 30万円~5,000万円
利用できる方の条件 個人事業主・法人ともに可能
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えんナビ4.5
☆小口ファクタリングにも対応
☆24時間365日受付適用金利・手数料など 5.0%~
所要時間 最短即日での資金化可能
その他優遇など 2社間・3社間ファクタリングも利用可能
資金調達限度額 30万円~5,000万円
利用できる方の条件 個人事業主・法人ともに可能
有担保型ビジネスローン
ビジネスローンには、無担保型の商品だけでなく、有担保型のビジネスローンもあります。ビジネクストなどの無担保型ローンに比べて、担保がある分審査にも通りやすく、大きな金額を長期間で借入できる可能性があるのが特徴です。
担保となる資産は不動産が主となります。不動産であれば、住宅や事務所など以外でも幅広く対象になりますので、不動産をお持ちの方は不動産担保型ビジネスローンを検討してみましょう。
以下、不動産担保型のビジネスローンが活用できる代表的なノンバンクのご紹介です。
☆個人事業主・法人向けビジネスローン
☆西日本エリアが対象
☆融資残高284億円の実績(2020年2月末時点)
借入可能額(最大) | 3億円 |
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適用金利・手数料など | ~15%以内 |
その他のビジネスローン
貸金業者ごとに審査基準は異なります。
そのため、ビジネクストの審査に落ちたからと言って、他のビジネスローンが全く利用できないと決まったわけではありません。
また、不動産担保や、ファクタリングに利用できる売掛金がないという方でも、その他の無担保ビジネスローンで借入できる可能性もあります。
以下、無担保型ビジネスローンの一例ですので、こちらも申込を検討されてみてはいかがでしょうか。
☆個人事業主・法人向けビジネスローン
☆西日本エリアが対象
☆融資残高284億円の実績(2020年2月末時点)
借入可能額(最大) | 3億円 |
---|---|
適用金利・手数料など | ~15%以内 |
それぞれ、ビジネクストと審査基準は違うと考えられますので、ビジネクストで審査落ちしていても利用できる可能性は十分にあります。一度相談されてみるのが良いでしょう。
政府系の金融機関を活用する
創業資金の調達を検討されている場合、ビジネクストで資金調達するのは困難です。
前述の通り、最低でも創業から1年以上経過していることが融資を受けられる条件となります。
創業資金の調達を希望しているなら、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」を活用するのがおすすめです。
民間銀行やノンバンクで利用できない創業融資であっても、日本政策金融公庫なら調達できる可能性があります。
但し、公庫への相談・申込には、事業計画書を作成するなど、面倒な手続きも必要です。
単独での事業計画書の作成が難しい方は、以下のような中小企業向けのコンサルティング会社を活用してみるのも良いでしょう。
まとめ
ビジネクストはノンバンクのなかでも非常に取扱い実績が多い人気のビジネスローンです。
ビジネスローンのなかでは、最も知名度が高い会社だと言っても良いでしょう。
今回はビジネクストで審査落ちしてしまう原因と、その場合の対処方法について解説しました。
ビジネクストは比較的審査に通りやすいことで有名ですが、それでも審査落ちしてしまうことはあります。
そのため、審査落ちする原因を知って、事前に対応しておくことは大切なことです。
また、緊急の資金調達などの場合、審査落ち時の対処方法が無いと命取りになることもあります。代替的な資金調達方法を検討しておくのも重要です。