役立つノンバンクの融資!!ビジネスローンのメリット・デメリットをご紹介します

銀行から十分な金額の融資を受けることができない、あるいは、緊急な資金需要のため審査が間に合わないといった時に代替手段として検討したいのがビジネスローンです。

ビジネスローンには「銀行系ビジネスローン」と「ノンバンクのビジネスローン」の2種類があります。

 

今回はこのビジネスローンについて、銀行融資と何が違うのか、銀行のビジネスローンとノンバンクのビジネスローンの特徴や違い、メリット・デメリット、そして、有効活用するためのポイントについて説明します。

 

銀行融資とビジネスローン

最初に融資とビジネスローンの違いから確認しておきましょう。ビジネスローンは銀行でも取り扱っている商品ですが、銀行内部でも一般的な融資とビジネスローンを区別しています。銀行融資とビジネスローンを比較してどのような違いがあるのかについて説明します。

 

審査が厳しい銀行融資

まずは銀行融資について説明します。一般的に銀行融資を受けるのには手間と時間がかかります。

担当の銀行員に借りる目的と返済計画を説明して、銀行員が銀行の中で稟議をあげて、審査に通過すれば借入可能という流れになります。

 

通常の銀行融資の場合、必要書類も多岐に渡るうえ、銀行担当者との相談や、稟議に要する期間も長いため、半月から1か月は資金調達にかかると考えて良いでしょう。

そのため、前もって準備ができるような資金需要に対してしか利用しにくいのが銀行融資のデメリットになります。

 

それでも、プロパーで借りられるならまだ良いのですが、中小・零細企業への融資の際には信用保証協会の保証付きでないと融資できないというケースが少なくありません。

信用保証協会に保証を申し込むと更に審査に時間がかかります。

信用保証協会付融資では、窓口となる銀行で審査を行ったうえ、その後、信用保証協会でも審査が行われるためです。

 

政策金利が安いので、それと連動して銀行が企業に貸し付ける際の利率も低下しています。

よって、1件の貸し倒れが企業融資全体の収益に与える影響がますます大きくなるので、銀行の審査は厳しくなっていると考えられます。

 

以上のように考えると、銀行から融資を受けようとすると、利息は安い反面に審査には時間がかかりますし、審査も厳しいと考えられるので、信用力が低い中小・零細にとってはあまり使い勝手の良い資金調達サービスではないと考えられます。

 

このような銀行融資の問題点を解決して、中小・零細企業でもスピーディーに融資を受けられるようにと開発されたのがビジネスローンです。

 

審査の緩いビジネスローン

ビジネスローンの特徴は審査のスピードと、審査の通りやすさ、つまり「審査の柔軟性」にあります。

ビジネスローンはスコアリングシステムという自動化されたシステムによって審査が行われます。

スコアリングシステムとは、各銀行や、ノンバンクが独自に開発しているシステムに、決算書などの情報を入力すると、システムが自動的に、融資できるか否か、どの位の金利でどの位の金額まで融資できるのかを判定してくれるシステムです。

 

銀行融資は銀行員が稟議を書いて、それを銀行内部の決裁者が審査します。個人が経験や、事前に定められた審査基準に基づいて判断するため、時間がかかりますし、場合によっては追加検討として書類を求めることもあります。

人の判断や主観が審査に絡む銀行融資は、審査に時間がかかり、コストも大きくなるので損害が発生しそうな案件は門前払いにしてしまう傾向があります。

 

一方、ビジネスローンの場合、スコアリングシステムを採用して、貸し出し金利を銀行融資よりも高くすることによって、ある程度のリスクも許容できる融資として設計されています。

銀行融資のように、完全にリスクを排除することを目的とするのではなく、多少のリスクは許容しても良いという前提でビジネスローンは運用されているのです

 

そのため、今まで銀行融資の対象にならなかったような企業まで融資を受けられるようになりました。

よって、銀行からの融資を受けられない企業でも、少し高めの金利に目をつぶれば、ビジネスローンを活用してスピーディーに資金調達を行える可能性があります。

 

審査のスピード、通りやすさがビジネスローンの特徴

 

銀行かノンバンクか

銀行審査よりも融資を受けられる可能性が高く、かつ、スピーディーなビジネスローンなのですが、銀行がサービス提供しているビジネスローンと、銀行以外の貸金業者(ノンバンク)がサービスを提供しているビジネスローンの2種類があります。

 

銀行とノンバンクのビジネスローンはどのように違うのでしょうか。特徴や、メリットなどを整理しておきましょう。

 

ビジネスローンに消極的な銀行

ビジネスローンは元々銀行が開発した融資制度です。中小企業や、小規模事業者向けの融資を拡大しないといけないという銀行の課題に対して、効率的に融資を行うことを目的にビジネスローンを開発したのです。

 

最初は、銀行が収益をあげるために、今まで銀行融資の対象とならなかった企業に対しても融資を行えるようになることを目標としていました。

そのため、ビジネスローン開始後、当初はスコアリングシステムを利用すれば貸し倒れリスクを金利でコントロールできると考えられていました。

 

しかし、銀行が実際に徴収する金利の水準は高くありません。銀行に融資相談する企業などは一般的なプロパー融資や、保証協会の保証付き融資を前提に考えているため、ビジネスローンが求めるような金利水準を受け入れてもらうことができず、それほど変わらない金利水準でビジネスローンを行っていたのです。

そのため、銀行が実際に受け取ることのできる金利水準から言えば、スコアリングによる融資判断があまり良くないものと判明しました。

 

中小・零細企業はリーマンショックのような大規模不況が発生してしまえば、大手企業に比べて財務基盤が弱いため、それまで問題なかった企業であっても倒産してしまうことがあります。

中小企業/小規模事業者は、好況な業績から、一転して貸し倒れが発生する可能性があるのです。

 

銀行では、貸し倒れリスクがスコアリングシステムによって効果的にコントロールできないことが判明してから、ビジネスローンに対して消極的になり、以前のような「人による銀行融資審査」に回帰しました。

 

つまり、多くの銀行が今までのように人力で審査を行い、危険そうな中小・零細にはできるだけ貸さない、貸しても信用保証協会や担保がついている状態で融資を行うというスタンスに戻ってしまいました。

 

小回りの利くノンバンク

ビジネスローンに対して銀行が消極的になっている一方で、ビジネスローンの担い手になっているのがノンバンクです。

一般的にノンバンクのビジネスローンは銀行のビジネスローンよりも金利が高い反面、融資に対して積極的で審査も早いと言われています。

 

金利が低いけど審査の厳しい銀行融資と、金利は高いけど審査が緩いノンバンクのビジネスローンの間に挟まれて、銀行のビジネスローンを使用するメリットは少なくなっています。

 

さらに、銀行のビジネスローンの場合、スコアリングシステムへの不信感から、結果的に決算書などの簡易的な書類だけでなく、多くの書類を求めたり、スコアリングシステム以外の審査過程を経るなど、機動的な融資にも対応できないものが多くなっています。

 

急な資金需要への対応など、小回り・スピードを求めるなら、ノンバンクのビジネスローンのメリットが大きくなります。

 

ノンバンクのビジネスローンは小回りが利く

 

ノンバンクは怖くない?

銀行以外からお金を借りるということについて漠然と怖いと思ったり、不安に感じている経営者は多いかもしれません。

過去には、実際、違法となる取り立てを行った金融業者などもあり、以前の印象が強く残っている方も多いでしょう。

しかし、現在は、ノンバンクなどの貸金業者を規制する法律も厳しくなっています。

 

さらに、ノンバンクのビジネスローン会社も、必ず金融庁から貸金業の認可を受けているはずです。

正規の貸金業認可を受けている会社から融資を受けるのであれば、違法な金利を請求されたり、違法取り立てが行われる危険性は低いと言えるでしょう。

正規の貸金業者と、免許を持たずに融資を行うヤミ金などは全くの別物です。

 

金利の高さに注意

ノンバンクビジネスローンのデメリットは「金利の高さ」です。

ノンバンク系ビジネスローンの場合、金利は10%超となるものもあり、通常の銀行融資(プロパー、保証協会付)に比べ、かなり高い金利設定であると言えます。

 

そのため、いざという時の手段として利用される分には良いのですが、日常的な運転資金や、長期的な設備投資など、長期的な借入に利用するには適していないと感がられます。

ビジネスローンは利用方法が重要です。金利の高い融資だからこそ、本当に必要な時期に、必要な分だけ利用するのが大切です。

仮に、ビジネスローンを利用して資金調達しても、中長期的な資金需要であれば、その後、銀行融資に相談、申込して、ビジネスローンを借り換えするような対応が望ましいと言えます。

 

 

ビジネスローンの注意点

銀行から融資を断られた場合はノンバンクのビジネスローンの利用を検討されることをおすすめします。

しかし、審査に通る可能性が高く、利用しやすいからと言って、返済計画を考えずに、無暗に借り入れを増やさないように注意する必要があります。

 

ビジネスローンは手軽ですが、一度利用してしまうと、つい頻繁に利用してしまいがちなサービスです。

ビジネスローンは経営者がローンの連帯保証人になれば、無担保かつ第三者の保証人がなくても融資を受けられることができます。

 

また、ローンカードを使ったビジネスローンの場合、一度審査に通過して契約しておけば、借入限度額の範囲内で、いつでも自由に簡単に借入できるようになります。

非常に利便性が高く、使い勝手の良い融資である一方、計画性無く利用していると、お金に余裕があるのだと錯覚してしまう可能性もあります。

 

しかし、ビジネスローンはあくまでも融資であり、借りたお金は金利をつけて返済しなければなりません。

特にビジネスローンは金利が高いために、銀行融資よりも返済のプレッシャーが重くなってしまいます。

つなぎ融資など、一時的な資金需要や、実際に銀行から融資を受けるまでの資金需要であれば良いのですが、長期的な資金としての利用には適さない融資であることを認識しておく必要があります。

 

ビジネスローンを、うっかり使いすぎると、その後の資金繰りに大きな悪影響を与える可能性があります。

ビジネスローンは、銀行融資以上に、計画的に利用する必要があります。

 

おすすめのビジネスローン

ビジネスローンは大きく分けて、「カードローン」タイプ、もしくは貸越極度額のビジネスローンと証書貸付型のビジネスローンに分けることができます。

カードローンタイプは、一度契約しておけば、借入限度額の範囲内で何度でも、自由に借入することができます。

アイフルビジネスファイナンス
5

☆事業者向けビジネスローン
☆アイフルグループ
☆急な資金調達に対応可能
☆無担保・無保証(第3者保証)
☆年会費/保証料不要

借入可能額(最大)

1,000万円

適用金利・手数料など

3.1%~18.0%

その他優遇など

カードローンタイプでいつでも自由に借入可能・年会費/保証料不要

 

▼ビジネクストのメリットを解説

ビジネクストのカードローンはおすすめ?失敗しないビジネスローン選び

 

一方、証書貸付型は、具体的な資金需要に応じて、都度、申込&審査を行なう必要があります。

都度の審査が必要で、カードローンタイプに比べて面倒ではありますが、大きな金額を、低金利で利用できる特徴があります。

 

▼証書貸付型のビジネスローン

エム・アール・エフ
4.3



☆個人事業主・法人向けビジネスローン
☆西日本エリアが対象
☆融資残高284億円の実績(2020年2月末時点)

借入可能額(最大)

3億円

適用金利・手数料など

~15%以内

 

まとめ

以上、ノンバンクや、銀行が融資するビジネスローンについて説明してきました。

ビジネスローンは、銀行が融資を行う事ができないような中小・零細企業に対しても、効率的に融資を行う為に開発したサービスです。

 

しかし、銀行にとって、スコアリングシステムが、貸し倒れリスクのコントロールに適していないことを認識してから、銀行はビジネスローンに消極的になっています。

 

現在、銀行の代わりにビジネスローンの担い手になっているのが消費者金融やクレジットカード会社などのノンバンクです。

ノンバンクは効果的にスコアリングモデルを駆使し、中小企業や個人事業主にビジネスローンを提供しています。

 

ノンバンクのビジネスローンは、銀行融資に比較すると、金利は高くなってしまいます。

しかし、その分審査の基準が緩かったり、審査に掛かる期間が短かったりと銀行融資にはない小回りの良い、中小・零細企業向けのサービスになっています。

 

ただし、ビジネスローンは、担保や第三者の保証人が必要なく借りやすい反面、利子が高いので借り入れには注意した方が良いでしょう。

簡単に借入出来るので、自分のお金のような感覚で借り入れを増やしてしまうと、後々の資金繰りに対して大きな悪影響を与える可能性があるので注意してください。

 

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