返しても返しても、借金が減らないのがなぜかと悩まれている方はいませんか。
例えば、大手消費者金融であるアコムからの借入金を長期間返済しているのに、なぜか借金が減らない・・。そう感じているあなたへ、もしかすると“過払い金”の可能性があります。
過払い金の有無を確認したり、過払い金の返還請求を行うためには、アコムから“取引履歴”を取得する必要があります。
しかし、そのための取引履歴をアコムが出してくれるのか、加えてどのように依頼すれば良いのか解らない方へのアドバイスとなります。
借入の取引履歴とは?
取引履歴とは、アコムからお金を借入してからの契約内容や、返済履歴など自分とアコムとの関係履歴がわかる重要書類です。
取引履歴を見れば、以下のようなことが確認できます。
- アコムからいつ(日付)、いくら借入(金額)したのか
- いつ(日付)、いくらの返済した(金額)のか
アコムなどの大手消費者金融では、銀行の取引明細のように日付毎に一覧で詳しく履歴を残しています。
そのため、取引履歴を見れば、いくらの金利が適用されており、そのためにどれだけの利息を支払ったのかという点を確認できます。
アコムからの借入に対する過払い金の証明には、この取引履歴がとても重要な役割を果たしてくれます。
現段階でいくらの返済が済んでいて、残りいくら払い続ければ完済できるのか、一目瞭然で解るのです。
借金の過払い金とは?
ここまでアコムへの過払い金の有無を確認するために、取引履歴を見る必要があるということを説明しました。
しかし、そもそも過払い金がどういったものなのかを正しく理解されていますか。
過払い金とは、その名の通り、借金に対して払い過ぎている状態を指します。
日本では、借金に対する利息の上限額が法律で定められています。その法律が「利息制限法」です。
借金が過払いになると、利息制限法という法律で定めている利息や元金を超えて返済していることになります。
つまりは、本来返済しなくていいお金を、余分に多く支払っていることを意味します。
そして、過払い金が発生していると、過払い金は取り戻すことができます。借金返済したお金が戻ってくるなら助かりますよね。
しかし、過払金を返還してもらうためには、過払い金の存在を証明する必要があり、その証明のためにアコムから取引履歴を取得しなければなりません。
また、過払い金の存在は、借入時点から現在に至るまでの履歴で確認する必要があります。
現在の情報のみ記載のある取引履歴だけを取得しても、過払い金の存在を確認できませんので、意味がありません。
なお、アコムへの過払い金があると仮定すると、2008年までに支払った返済分で発生している可能性が高いことを知っておいた方が良いでしょう。
過払い金には、発生時期を特定して確認する方が効果的です。
2008年以前の返済に過払い金を多い理由は法律の改正にあります。
2008年以降に、消費者金融と消費者のトラブルが目立っていたため、貸金業法など法律の改正が行われました。
その法改正を受けて、アコムを含めた大手消費者金融は、過払い金が発生しないように営業するよう、行政指導が入ったからです。
その時期を境に、新規の過払い金が発生する可能性は大きく低下しました。
なので、過払い金があると仮定するならば、2008年までに借入の返済に充てた返済額の取引履歴を確認する必要があります。
ただ、現在を把握する必要もあるので、取引履歴を取得するときは、2008年以前など期間を限定するのではなく、アコムと契約した時点からの全ての期間の履歴を取得する必要があります。
つまり、アコムからの取引履歴を確認することで以下が解ります。
- アコムに支払った過去の金利は何%だったのか?
- 実際に支払った利息の額を確認
以上から、結果としてアコムに対する過払い金の有無や、その場合に返還してもらえるはずの過払い金の金額を計算することができるようになります。
取引履歴を取得する方法
テレビCMなどで、過払い金相談ダイヤルを謳い、弁護士などの法律専門家へ相談してくださいと番宣しているので、専門家に依頼しないと過払い金返還に関する手続きは何もできないと思っていませんか?
過払い金請求はご自身だけで行うことも可能です。アコムなどの貸金業者に対する取引履歴の情報開示は、法律で認められていることなので専門家でなくても出来ます。
個人で開示請求し、取引履歴を取得することが出来ます。
※ここでのポイントは、取引履歴の請求方法を押さえておくことです。
アコムからの借入に関する取引履歴を取得するためには、以下の2つの方法があります。
1.“開示請求書“をアコムに直接提出する
アコムから取引履歴を取得する場合、開示請求書を提出する必要があります。この開示請求書はアコムの支店でも受領可能です。運転免許証などの本人確認書類を持参して、店舗に直接来店することで依頼できます。
2.お客様相談センター(0120-036-390)へ電話
2つ目はコールセンターに依頼する方法です。店頭で、直接対面で依頼するのが嫌な方や、時間が無い方におすすめです。
上記のコールセンターに電話することでも開示請求が可能です。
電話での依頼の場合、本人確認を求められたり、開示請求書の提出を求められることもあります。
提出する書類は、お客様相談センターから郵送してもらうことができます。
送付された用紙に記載されている内容通りに必要事項を記入し、本人確認書類(免許証・保険証など)を添付して返送するだけで手続完了です。
記入や添付書類不足がなければ、日数はかかりますが送ってくれます。
上記どちらの方法でも、アコムから取引履歴を取得可能なので、自身が取得しやすい方法で取得してください。
必ず、契約時から現在に至るまでの全期間を通じた取引履歴を請求することを忘れないようにしましょう。
専門家を活用する方法
ここまで、アコムの取引履歴の取得を自分でする方法をご紹介してきました。
取引履歴の開示請求から、過払い金の請求まで、借入人本人がご自身だけで行うことも可能です。
しかし、取引履歴の開示や過払い請求の手続きは複雑で、慣れていない方が1人で行うのは面倒です。
そのため、できれば、誰か慣れている方にやってもらいたいと思うこともあるでしょう。
過払い金の有無を確認することや、過払い金返還請求など、過払い金の請求手続きをするとなると、弁護士など専門家を交えたほうがお金はかかります。
しかし、スムーズに手続きが進みます。法律のこととか個人では解らず、対応が難しいこともあるでしょう。
ここでは、過払い金請求を弁護士などに依頼するメリットについて確認しておきます。
素人には難しいこともある
過払い金があるか確認する手段として、まずアコムの借入に対する取引履歴をもらい、取引履歴をもとに法的金利内で利息を計算されていて、且つ過剰に支払いが無いかどうかを確かめます。
ここで利息制限法の上限が超えている金利があると判明した場合、過払い金の可能性が高くなりますので、「引き直し計算」を行う必要があります。
引き直し計算とは過払い金を利息として支払っていたと計算するのではなく、支払っていた利息を元本に充当して計算しなおすことです。
こうすることで今まで支払ってきた返済額が利息ではなく借金額を減らすことになるため、結果、元本が減ることはもちろん、支払う利息も減ります。減少した利息部分も元本返済に充当させることができます。
つまりは、この「引き直し計算」をしないことには過払い金がいくらあるのか確認することさえできません。
引き直し計算は、計算方法が解っていれば誰にでも出来ますが、複雑で煩雑な計算を行う必要があります。
さらに、引き直し計算で過払い金が判明しても支払いすぎている過払い額を取り戻すためには、アコムへ直接直談判すること・もしくは裁判を起こし争わなくてはいけません。
ここまで専門的なことになると、法律に詳しく無い個人が行うことは難しくなります。そして、かなり無理があります。
過払い金請求は専門家に相談
出来るだけ手間暇をかけずに、過払い金請求で最大の効果をあげるためには、弁護士などの専門家に相談するのが良いでしょう。
アコムから取引履歴を取得することや、過払い金の有無をご自身で確認することも可能です。
しかし、手間暇がかかりますし、慣れていない過払い金確認をご自身で行うと、過払い金があっても、気づかず見過ごしてしまうことも考えられます。
弁護士のなかには、過払い金などの債務整理を専門とする方もいます。こういった方の場合、取引履歴の取得から過払い金の有無を確認するまでを無料で対応してくれることもあります。まずは、弁護士に相談してみるのがよいでしょう。
なお、司法書士も債務整理を相談できる法律家となりますが、取扱いできる業務に制限があります。
弁護士に比べて依頼金額は安くなりますが、対象範囲が狭くなることに留意しておきましょう。
過払い金請求に適した弁護士
取引履歴の取得から過払い金請求まで弁護士などの専門家に依頼する場合、相手となる弁護士を良く選ぶ必要があります。
弁護士のなかには、過払い金を含む債務整理を得意とする弁護士と、あまり積極的に取り扱っていない弁護士が存在するためです。
また、初回の相談や、過払い金の有無を確認するまでを無料で対応してくれる弁護士も存在します。
弁護士との相性もありますので、2~3件程度の法律事務所に相談されてみるのが良いでしょう。
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アース法律事務所/債務整理・破産・個人再生・過払い金請求など4.8
☆元裁判官の弁護士が借金問題を解決
☆初回相談無料
☆全国対応可能
☆個人再生、任意整理、自己破産、過払い金請求などに対応
アコムから拒否される?
アコムでの過払い金がないか調べる方法のご紹介でした。
確認のためには、アコムから取引履歴を取得する必要がありますが、取引履歴を開示請求するときに、拒否されないか?と不安に思う人も多いでしょう。
アコムの立場なら、過払い金請求が発覚することで、本来回収予定の金額が、もらえなくなるわけなので損をすることになりますよね。
そのため、「取引履歴を欲しいと言っても貰えないんじゃないか・・・?」と不安になるりますよね。
しかし、賃金業法という法律で、アコムなどの貸金業者は、請求があれば取引履歴の開示はしなければならないと決められています。
もちろん、アコムは賃金業法を守るべき立場の消費者金融業に該当します。
そのため、アコムは取引履歴の開示請求を拒否することもできませんし、偽りの内容を申告することもできません。拒否すれば、法律違反として訴えられる可能性もあります。
まとめ
過払い金があるかないかの確認のためには取引履歴が必要です。
アコムから取引履歴を取得するためには、アコムの支店で直接請求するか、電話で取り寄せる方法の2通りあります。
この取引履歴を利用し、法定金利を超える金利の有無を確認したり、引き直し計算を行うことによって、本当に過払い金があるかどうかを確認できます。
但し、過払い金の有無を確認したり、過払い金請求を個人で行うには、手続きも時間も負担が大きいため、できるだけ弁護士などの専門家に相談するのが良いでしょう