借金は借り換えた方が良い?
金利の高い借入を行っている方や、カードローンなどの借入が、2~3件以上と借金の件数が増加してしまっている方は、借金を銀行カードローンや、おまとめローンへ借り換えすることを検討した方がよいでしょう。
借金を借り換えすることで金利を下げることができ、返済負担を下げることも可能です。
まずは、借金の借り換えとして、使用されることの多い銀行カードローン・フリーローンや、おまとめローンの利用方法をご説明します。
銀行カードローン・フリーローンで借り換え
消費者金融に比べて、審査基準は厳しく、審査にかかる時間も長くなることがありますが、金利が低くなることが期待できます。
カードローン・フリーローンでは、「借り換え」に使えるものと使えないものがあり、借り換えに使えるものを選ぶ必要があります。
借金の借り換えに使える代表的な銀行は、イオン銀行や、りそな銀行があげられます。
それぞれ、フリーローンでの借り換えとなりますが、金利水準も低く(イオン銀行なら3.8%~13.5%の範囲内)、借り換えと同時に金利負担を軽減することも狙えるフリーローンです。
おまとめローンで借り換え
借入先が一本化出来るので、借入額や、残高、返済方法など、借金に関する情報がわかりやすくなり、管理しやすくなります。
借入件数が多くなってしまって、それぞれの約定返済日・返済額を把握しておくのが、大変ということありますよね。
☆おまとめ・借り換え専用「ビッグローン」
☆U-Financeの取扱い商品
☆法令にもとづくおまとめローン商品ですので総量規制にも「例外」対応できます。
借入可能額(最大) | 700万円 |
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適用金利・手数料など | 7.3%~15.0%(実質年率) |
借金の借り換え時の注意点
借金を借り換えする時には、注意すべきポイントもあります。
安易に借り換えすると、借り換え前よりも、状況が悪化してしまうという危険もあるのです。
そのために、以下のようなポイントに注意して、借り換えを実施する必要があります。
銀行選定が最初のポイント
まず、借金を借り換えする方法として、最初に重要になるポイントは銀行や消費者金融の選定です。
銀行や、消費者金融次第で、金利や、審査基準、返済金額なども大きく異なります。
ご自身に合わない銀行を選んでしまって、審査に2~3度落ちてしまうと、その後、他の銀行でも審査に通らなくなるということは、借り換え申込の「あるある」です(銀行などでは、他行や消費者金融で、審査に落ちている方は、そのことだけで審査に通さなくなることがあります)。
そのため、最初に申込する銀行で審査に通過することが大変重要です。商品性(金利など)を選ぶことも重要ですが、借入申込する先を選ぶことも大変重要です。
低金利の借入に借り換えるのが大切
借り替えをする際、金利の数字だけを見ると、どの商品を選んでも、どこの銀行を選んでも、小さい数字の違いなのであまり変わらないように感じます。
ですが、金利は銀行からの借金に対して支払う金額の大きさを決め、長期的な支払いとして見ると、大きな差を生むことがあります。では、実際に例を挙げて、シミュレーションしてみましょう。
シミュレーション:金利10%の場合
現在残高100万円のカードローンを保有し、金利が10%、毎月1万円を返済中と仮定します。
この場合、年間利息は10万円(100万円×10%)ですが、年間の返済額は12万円(1万円×12ヶ月)なので、元金の返済は2万円のみとなり、完済するまで残り50年必要です。
シミュレーション:金利5%の場合
現在残高100万円のカードローンを保有中で、金利が5%、毎月1万円を返済中だと仮定。
この場合、年間で支払う利息(手数料)は5万円(100万円×5%)ですが、年間の返済額は12万円(1万円×12ヶ月)なので、元金の返済は7万円となり完済するまで残り約15年と短くなります。
つまり、金利の低い商品へ、借金を借り換えしたことにより、毎月の負担額はそのままで元金の返済額を増やし、完済年数を短くすることが可能です。
※毎月の支払額は変わらないのに支払期間(年月)が短くなり、支払総額も少なくなります。
返済額を減少させる借り換えに注意
毎月の返済額は下げすぎない事も重要です。
元金が減りにくくなって、利息ばかり支払い続けることになりかねないからです。
特に、金利が下がらないのに、借入期間を長期化させることで返済額を下げる借り換え方法は、極力避けるべきです。この返済方法が良くない理由を、シミュレーションによって、詳しく説明してみましょう。
シミュレーション
現在残高200万円の2件のカードローンを保有中で、金利が10%、2件とも毎月1万円を返済中だと仮定します。(1件当たり100万円のカードローンを2件保有)この場合、年間で支払う利息は20万円(100万円×10%×2件)ですが、年間の返済額は24万円(1万円×12ヶ月×2件)で、元金の返済は4万円となり完済まで残り50年必要です。
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おまとめローンで借り換え、返済額を減らしてしまうと・・(毎月負担を2万から1万)
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現在残高200万円の1件のカードローンを保有中で、金利が10%、毎月1万円を返済中だと仮定します。
この場合、年間で支払う利息は10万円(100万円×10%)ですが、年間の返済額は12万円(1万円×12ヶ月)なので、元金の返済は2万円になり、完済まで残り100年必要です。
金利が変わらないのに、毎月の返済額を減らすと、毎月の負担は楽になりますが完済予定が長くなります。
このため、将来に渡って支払う、総支払額では、借り換え後の方が、大きくなってしまうということもあるのです。
審査に通過するためのポイント
「借金の借り換えをする」と決めたら、次は審査に通過するための方法を押さえておく必要があります。
せっかく、条件の良い「カードローン」や、「おまとめローン」を見つけても、審査に通過できなくても、意味がありません。
審査のポイントを理解せず、準備を行うことなしに、むやみにチャレンジしていては、「失敗する」確率が高くなります。審査を受ける前に、審査の内容を把握することで、少しでも借り換えやすくなるでしょう。
現在の借金を整理しておく
銀行カードローンや、おまとめローンに借入申込する際には現在の借金の状況を正確に把握しておくことが大切です。
申込時に既存借入残高を申告することが必要ですが、申告漏れしてしまうと故意でなくても銀行からの信用・信頼を損ないます。
いくら家族や友達でも、嘘つきには大切なお金を貸しませんよね。銀行も信用できない人へはお金を貸してはくれません。
借り換えを申込する際に、確認しておくべき既存の借金の情報としては、以下のような点があげられます。
- 借りている銀行の名前
- 借金の残高
- 借りている銀行・消費者金融の数
- 借りている銀行・消費者金融の支払金額
- 借りている銀行の返済日・支払い状況(滞りなく返済できているか)など銀行へ借金の借り換えを相談するには、これらの情報を整理しておくことが大切です。そのうえで、次は銀行へ相談するのです。
審査で重要なポイントは2つ
借金の借り換えを申込した際に、見られるポイントは以下の2点です。
- 信用調査会社の個人信用情報を用いての審査
- 個人信用情報以外の内容での審査
言葉だけだと難しいので、具体的な内容を見ていきましょう。
個人信用情報ってなに?
個人信用情報とは、信用調査機関から得られる、借入申込人の「借入状況が判明する」情報のことです。個人信用情報では、カードローンなどの借入や、クレジットカードのキャッシングの利用状況などの情報を確認することが出来ます。 以下は、信用調査会社として有名な機関です。
KSC | 全国銀行個人信用情報センター |
CIC | 株式会社シー・アイ・シー |
JICC | 株式会社日本信用情報機構 |
申込人の大抵の借入が、この個人信用情報で確認できますので、申込時点で借入残高を過少に申告していると簡単にばれます。
個人信用情報を使っての審査は、主に次のものが対象になります。
- 借りている銀行の件数
- 借りている銀行への支払い金額
- 借りている銀行の返済日・支払い状況(返済を延滞していないか)
- 過去の事故歴(破産、債務整理)がないか
延滞や、事故歴があると、まず、借り換えの審査に通ることはないでしょう。
そのためにも、既存の借金に対する返済は、しっかりと行っておく必要があります。
個人信用情報が重要な理由
カードローンの借り換え審査で、もっとも重要なポイントは、個人信用情報です。銀行としてもリスクのある融資は敬遠します。
返済できる体力がない人へ融資しても返済の見込みが立たないからです。
特に他銀行の借金がある場合は注意が必要で、追加の融資額に加え、他社での借金まで、借り換え先の銀行がリスクを背負うことになります。
リスクを最小限にするために銀行も慎重かつ丁寧に審査を行うわけです。
つまり、この個人信用情報に延滞履歴など返済能力について問題があると判断されると審査を通過するのは不可能でしょう。
また、借り入れ件数にも注意が必要です。3件以上のカードローンでの借金がある場合は借金への依存心が強いと判断され、例え借り換えによる残債整理を行ったとしても将来新たに借金を増やすことを心配されます。
そうなると、銀行の審査では、いつまでたっても借金が終わらず、最終的には返済できなくなるだろうと結論づけられてしまします。
利用額の少ないカードローンなどは完済したり、解約手続きを行うのも良いでしょう。
また、借入件数が多くならないうちに、おまとめローンなどで件数を減らすのも重要です。
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個人信用情報以外の審査とは
個人信用情報での審査に加え、その他の入力した下記内容などについて採点方式でのスコアリングも同時に行われます。スコアリングについて、ご説明します。なお、以下はスコアリング方法で、得点対象となる項目です。
- 年齢
- 独身・既婚
- 家族構成(扶養家族の有無・人数)
- 年収・勤続年数
- 勤務先会社名・電話番号・業種・社員数(規模)
- 役職、業務内容、勤務形態、収入形態
- 居住区分(持ち家・賃貸)・入居年数
- 家賃・住宅ローンの支払い金額
- 他社借入残高(住宅ローン含む)、件数
これらの申込人の状況を、スコアリングして審査されます。
審査のスコアリングとは?
スコアリングとはどういったものでしょうか。
それは、借り換え申込時に記載した各項目について、項目ごとにコンピューターにより採点を行い、融資の条件を満たしているかを確認するための審査の方法です。
各項目毎に点数が設けられていますが、各銀行、消費者金融毎の配点基準などは残念ながら開示されていません。
しかし、スコアリングモデルによる配点としては、年収、勤続年数、借入件数・残高といったものが重視される可能性が高くなります。
借り換えで重要なポイント
借金の借り換えや、おまとめローンでは、通常、新規でカードローンを借入するのに比べ、審査の基準は厳しくなることが多いでしょう。
おまとめローンや、銀行フリーローンに通過するためには、以下のようなポイントを知っておくと良いでしょう。
- 年収は200万円以上
- 勤続年数で1年以上
- 専業主婦や、自営業者の方の借り換え、おまとめローンは審査が厳しい
- 他社からの借金が3件以上ある場合は要注意
これらの条件は是非、クリアしておきたいところです。
もし、クリアされているなら、是非、有利な銀行フリーローン、カードローン、おまとめローンのご利用を考えてみるのが良いでしょう。
借り換えにおすすめの商品
カードローンを借り換えや「おまとめ」する場合、それに適した借り換え用ローンを利用するのが良いでしょう。
銀行や消費者金融の一般的なカードローンを使って借り換えすることも可能ですが、必要な金額を借入できない場合があったり、総量規制の影響を受けるというデメリットがあります。以下では、借り換え、おまとめに適したローン商品をご紹介します。
中央リテール
中央リテールは「借り換え」「おまとめ」特化型の中堅消費者金融です。
業歴の長い、老舗と呼ばれるような消費者金融と考えれば良いでしょう。
中央リテールのおまとめローンは金利が低く(年利10.95%~13.0%)、借り換えによって金利低下・支払利息の減少が見込まれる商品です。
一般的な大手消費者金融のカードローンの場合、18.0%が上限となっており、この水準で借入している方が多いでしょう。
そのため、中央リテールでおまとめローンを利用すれば、5%以上の金利低下が期待できます。
また、中央リテールでの借入限度額は500万円です。中央リテールのおまとめローンは「貸金業法に基づくおまとめローン」のため、総量規制の制限なく借入が可能です。
現在の既存借入額が500万円以内であれば、総量規制の心配なく、おまとめ・借り換えできるのがメリットと言えるでしょう。
申込はこちらから
アコムの借り換え専用ローン
消費者金融から借入できる「おまとめローン」もあります。
消費者金融のおまとめローンを利用するメリットは審査基準とスピードです。
銀行の審査基準には対応できず、借り換え審査に通過できない方でも、消費者金融のおまとめローンなら借入できる可能性があります。
代表的なもので、借入条件が比較的利用しやすいものとして、アコムの「借り換え専用ローン」をご紹介します。
アコムの借り換え専用ローンに申込できる方は、「20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方」です。
雇用形態に関する条件や、年収に対する最低基準は設けられていません。そのため、銀行でおまとめローンが借入できなかった方でも、借入できる可能性があります。
なお、アコムの借り換え専用ローンは、正式には「貸金業法に基づく借り換え専用ローン」と言います。
簡単に言えば、総量規制の制限を受けないおまとめローンです。
おまとめローンは、金利・返済負担の低下を図り、既存借入の借り換えのみに使用する借入のため、借入人にとって不利益の無い借入として扱われます。
そのため、借入人を保護する必要がなく、総量規制の制限(年収の3分の1まで)を受けずに借入することができます。
なお、アコムの借り換えローンの金利は、7.7%~18.0%(100万円を超えるなら15%)で、借入最大額は300万円です。
☆土日でも借入可能
☆24時間申込受付
☆三菱UFJフィナンシャル・グループ
*おすすめ度は当社独自評価による
借入可能額(最大) | 800万円 |
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適用金利・手数料など | 3.0%~18.0%(実質年率) |
所要時間 | 審査は最短30分、最短即日借入も可能 |
その他優遇など | 最大30日間金利0円 |
まとめ
金利条件、返済条件が良くなるなら、銀行フリーローンや、おまとめローンで、既存の借金を借り換えしてみるのも良いでしょう。
借り換えすることで、金利が減少して、返済負担が軽くなることもあります。
借金を借り換えする際には、金利を下げることが重要で、金利が下がらないのに、返済額だけを減少させるような借り換えは避けた方が良いでしょう。
一時的に返済負担が軽減しても、将来に渡って支払う、総支払額は増加することもあります。
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