この季節、学校や、会社で長期の休みもとれ、旅行に行きたいという気にもなりますよね。また、そろそろ卒業旅行も考えてだしている時期ではないでしょうか。
思い立って旅行に行くのに、お金を貯めていなかったというとは十分あります。
そんな時、旅行代金を、借入して行くためには、どんな方法があるでしょうか。
旅行会社のトラベルローン
まず、最初に考えられるのは、旅行会社が提供しているトラベルローンです。
実際の旅行を申し込む際に、費用の借入も対応してもらえるなら、とても楽で良いですよね。
いくつか、代表的なトラベルローンをご紹介いたします。
H.I.Sのトラベルローン
H.I.Sのトラベルローンのメリットは、18歳以上(高校生を除く)なら、未成年でも借入できるところです。
銀行で借入をする場合、原則として20歳以上でないと利用できませんので、18歳から利用できるのは助かります。
但し、学生、未成年者の場合は、親権者の同意が必要となります。
特に、未成年者の場合は、法律上、単独での借入は出来ませんので、仕方ないところでしょう。
借入金利は、一般(学生以外)で、9.87%~12.14%の範囲内、学生で8.98%~9.35%の範囲となります。
借入期間は3ヶ月~36ヶ月となり、期間の長さに応じて、金利は決定されることとなります。
なお、申込後の審査は、信販会社のオリエント・コーポレーション(オリコ)が行うこととなります。
JTBのトラベルローン
JTBのトラベルローンの場合、18歳以上で借入をすることができますが、こちらは、親権者が連帯保証人になることが条件となります。
連帯保証人とは、実際に借入するのと同じ責任を負うもので、借入人の返済が滞ることがあれば、代わりに返済を行う必要があります。
20歳以上の場合は、学生か、そうでないかで扱いが異なります。
学生の場合は、親権者の連帯保証が必要となりますが、既に、就職が内定している場合で、50万円未満の借入であれば、内定証明書を提出することで、親の保証無く借入ができます。
50万円を超える場合は、親権者の連帯保証が必要です。
20歳以上で、学生でない場合は、連帯保証人は不要となります。
借入可能額は、3万円~旅行代金の範囲内で、借入することができます。
借入期間としては、最長で48ヶ月(4年間)まで可能です。
借入金利は、11.9%(実質年率)となります。
銀行のトラベルローン
なお、旅行会社だけでなく、銀行でトラベルローンを取り扱っているところもあります。
トラベルローンでは、銀行が行っているカードローンに比べて、やや審査基準は厳しくなっており、実質的に、パート、アルバイトなどの方は利用が難しくなっています。
また、年収基準を設けている銀行もあります。
では、代表的な銀行を紹介します。
楽天銀行のトラベルローン
楽天銀行の場合、借入可能なのは、満20歳~60歳までの方となります。申込出来る方の条件として、「ご本人さまが仕事に就いており毎月安定した定期収入のある方 」となっています。
この安定収入とは、「税込年収300万円以上」を目安としているようです。
資金使途は旅行に関する費用で、交通関係、宿泊、パック旅行費用などが対象となります。
借入可能額は最大で100万円となり、期間は最長5年10ヶ月となります。
借入金利は、一律11.5%となります(2017年8月現在)。
千葉銀行のトラベルローン
千葉銀行では、最大500万円までの借入が可能です。
借入金利も、5.0%~5.2%と、これまでのトラベルローンに比べて、かなり低金利での利用が可能となります。
借入期間は最長で10年間となります。
資金使途は、旅費、交通費、宿泊費として使用可能です。
借入できる方の条件としては、満20歳以上満65歳未満、最終約定返済時満70歳未満の方となる方で、安定継続した収入のある方(パート・アルバイト・年金収入のみの方はご利用いただけません)となっています。
フリーローンを利用することも可能
トラベルローンを準備していない銀行であっても、多目的に利用できるフリーローンを利用することが可能です。フリーローンは、原則、自由な使い途ができるローンとなります。
三菱UFJ銀行のフリーローン
三菱UFJ銀行の「ネットDE多目的ローン」をご紹介します。
こちらのフリーローンでは、最大300万円を、最長10年間まで借入することができます。
適用金利は、5.475%(変動金利/2017年8月現在)となります。
また、三菱UFJ銀行では、インターネットからの申込手続きと、郵送での送付で、契約まで完結できますので、原則、店頭に行く必要がありません。
但し、こちらのローンの借入額は、50万円以上、300万円未満となっており、50万円以下の借入には対応できません。
資金使途を確認したうえでの借入となるため、仮に旅行に要する金額が30万円であれば、50万円に足りませんので、利用できなくなります。
申込できる方の条件としては、
①申込時に満20歳以上、完済時に満70歳の誕生日まで
②保証会社(㈱ジャックス)の保証を受けられるお客さま。
③前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上 ※年金収入のみのお客さまは対象外
④勤続年数が1年以上のお客さま。
⑤パソコンのEメールアドレスを持っていること
カードローンなどと比べると、フリーローンの金利は低くなる半面、審査基準は厳しくなります。年収基準や、勤続年数の条件も付されています。
一方で、こちらの基準をクリアしているなら、他のトラベルローンや、カードローンに比べて、お得に利用できますので、申込してみる価値はあると思います。
カードローンを利用することも出来る
審査基準が低くなるものとして、カードローンを利用することも可能です。
30~50万円までの借入なら比較的審査に通り易い反面、これまでの借入に比べると、金利は高くなる傾向にあります。
三菱UFJ銀行「バンクイック」
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」をご紹介します。
こちらは24時間、インターネットから申込可能であるほか、銀行窓口や、銀行支店内に設置されている「テレビ窓口」(無人契約機)からも申込ができます。
その他の借入に比べての利点としては、申込できる方の基準が低いこと(パート、アルバイト、専業主婦でも可能)と、最短即日でも借入ができることです。
適用金利は、1.8~14.6%の範囲内となります。
申込できる方の条件は、満20歳以上で、「安定した収入のある方」となります。具体的な年収や、勤続年数での基準は設けられていません。
クレジットカードを使う手もあります
簡易的な借入方法として、クレジットカードを利用することもできます。
クレジットカードにも、キャッシング枠が設定できるので、そちらを活用します。
クレジットカードであれば、未成年者でも利用できる可能性が高くなります(但し、保護者の同意は必要です)。
クレジットカードは、18歳以上で申込可能となっていることが多くなります。
審査でも、学生や、アルバイト程度の収入があれば、比較的容易に通ります。
楽天カードのお申込み▼ |
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学生なら、学生ローンという方法もある!!
学生が借りられる融資には、学生ローンもあります。学生ローンとは、学生のための融資制度で、消費者金融などのノンバンクが取り扱っていたりします。
学生ローンでは、50万円程度まで借入できる可能性もあります。
但し、学生ローンも、未成年者では、親権者の同意が必要となります。
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まとめ
旅行代金の借入には、満20歳以上で、お勤めの方であれば、いくつかの選択肢が考えられます。時間的な余裕があるのであれば、銀行のフリーローンを活用してみるのが良いでしょう。
多少の金利は我慢しても、楽な方が良いという方は、旅行を申し込む代理店(H.I.Sや、JTBなど)で、借入も手続きしてもらうのが、手間が掛からないでしょう。
カードローンを使うことも可能ですが、やや金利が高くなってしまうので、借り過ぎには注意しましょう。